就活で上手く内定を取りたいと思っていますが、気がかりなのは内定を取った後で内定辞退ができるのかということ。
複数の内定が取れた場合、絶対に一社以外は辞退しないといけません。
内定辞退をして人事担当にかなり怒られたなんて話はよく出てきます。
本当にそのような怒られる事例があるのかということと、では実際にどうすればいいのか。
このことについて考えてみます。
内定辞退は本当に怒られるのか?過去の事例
まず内定辞退というのは本当に怒られるのかということです。
今までに内定を辞退して怒られた話ということで調べてみると、結構出てくることもあります。
・内定辞退の電話をしたらいきなりキレられた。
・土下座をさせられた。
・いくら断っても会社に来いと言われた
・今後、君の大学からは採用しないと言われた
このような話が書かれているものもありました。
昔はお茶をかけられるなんて話もあったようです。
こんなことを会社の一人事担当者が学生にして大丈夫なのかと思うことはありますが、実際には何が起こるかはわからないものです。
内定辞退の電話かけたら案の定すごく怒られたなう・・・
— たゆ (@tayu0121) May 28, 2010
やべ、内定辞退で
怒られるのいややなって思ってたけど、
ばらかもんの一話みて
なるから謝るの大事だと気付きました。
電話してきます— 楽菜(ラキナ (@RakinaLove1204) September 17, 2019
2.人事部が怒る理由は?
人事部は何故内定を辞退されて怒るのでしょうか?
せっかく内定を出したのたのに辞退するなんてとんでもないというような気持ちはわからなくもないですが、それで学生に怒るまでするものなのでしょうか。
会社によっては、内定辞退率を人事担当の評価項目に入れていて、内定辞退されてしまうと、その担当の業績が悪くなるということもあるようです。
また、採用計画があらかじめ決まっているので、辞退されるとその分の補充をしなければいけません。
採用には多大なコストがかかっているということで、内定辞退率が高いと人事の悩みの種になってしまうのです。
内定辞退をしてはいけないのか?
それでは内定辞退をしてはいけないのかということですが、これは現在の就活採用の仕組みから避けることができないものになっています。
学生は同時に複数の企業を受けなければいけませんし、採用倍率も数十倍や数百倍に達します。
相当な確率で内定が取れるならまだしも、ほとんど内定が取れないのが前提で当たるまで就活を続けるしかないというのが今の新卒採用である以上、同時に複数の内定を取りに行くしかありません。
そして運よく内定が取れたとして、それよりも良い会社があれば新しく内定を取って、良い会社の方を選ぶというのは当然のことです。
内定はもともと辞退する権利がありますし、もっと良い会社の内定が取れているにも関わらず、まだ入社してもいない会社のために、内定を守る必要性はありません。
怒られようと何されようと、自分の人生は自分で決めなければいけませんし、内定辞退をする会社に構ってなんかいられないんです。
私の時は「内定辞退の電話したらなかなか切らせてもらえない」「めっちゃ怒られる」とか聞いてビビりながら電話したなぁ。今は手紙もありなのね。
企業だって心無いお祈りメールバンバン送ってくるんだから、断る側だってテンプレでいいじゃん。
必要以上に気を揉む必要はないよ#内定辞退セット— さくら??派遣から正社員+副業で生きる (@SakuraToDream) January 20, 2020
内定辞退の方法は?
実際に内定を辞退するには、どのような方法があるのでしょうか。
一般的なものとしては以下の方法が考えられます。
電話で連絡するのが一般的
内定辞退については、まず電話で連絡するということになります。
通常はこの電話連絡だけでいいでしょう。
人事側も内定者の中から一定の辞退者が出るということは最初からわかっているものになりますし、電話で内定を辞退しますということで伝えて構いません。
すぐ話が終わる場合もあれば、そこで長く話をすることもあります。また何か会社に来い等の話が出るかもしれません。
どうなるかはわかりませんが、基本は交渉ごとであり、電話で終わらせることには問題はありません。
メールは読まれないリスクがある&失礼にあたる
メールで内定辞退の連絡をするケースもあるようですが、これはやめておいた方がいいでしょう。
メールだと失礼という考え方があります。今の時代ならメールでも平気という人もいるかもしれませんが、メールは危険です。
それは一方的な発信になり、相手の反応が見えないことです。
もしかしてそのメールを見落としているかもしれません。人事側には毎日大量のメールが届きますし、本当に全部見ているかはわかりません。
迷惑メールに入って、どこかに行ってしまうこともあります。
そのまま内定辞退したつもりになっていて、実は追加採用もしないし配属まで決まっていた等になってしまうとトラブルのもとになります。
手紙は必要ない
内定辞退のお詫びについて手紙を送りなさいというようなマナー講師もいたりするようです。
このような話を真に受けてはいけません。手紙なんてもらって誰が満足するのでしょうか?しかもお礼でもなく、内定辞退の手紙なんかをもらって・・・。
一刻でも早く辞退であるなら辞退の連絡をもらってその分新しい人を採用したり、採用計画の修正を行わなければいけないはずです。
時間をかけて手紙なんか送ってこられても全く嬉しくはありません。
そして内定を辞退した人とはその後はもう二度と会うことはないわけです。
このような礼儀をすることに何のメリットがあるのでしょうか?
これはややマナーを勘違いした例だと思われます。
相手が要求してきたらまだしもこちらから手紙どうこうという話はやめておきましょう。
会社に行く必要はない
今でも本当にやっているのか、どこまでの会社がやっているのかはわかりませんが、昔は会社に呼ばれてお詫び、お叱りなんて話があるということも聞いています。
これも微妙な話であり、内定辞退のために会社に行く必要はありません。
一般の選考ではなく、コネ入社・推薦入社等であれば違うかもしれません。普通の選考をして、内定辞退の意思を伝えたのにも関わらず、会社に行かなければいけない。
実際に会社に行って何をすることになるのでしょうか?
内定辞退の引き留めであり、やめにくい状況を作られてしまう、脅しをかけられてしまう等の可能性はないのでしょうか。
学生が選考を受けて辞退しただけで会社に行ってお詫びというのは、常識の範囲を超えたものであり、人事の横暴に近いものがあります。
人事側も感情をぶつけて怒って、二度とこない学生に対して何の意味があるのでしょうか。
特別な場合を除いて安易に会社に行くということは避けるべきでしょう。
内定を辞退することで怒る人事はおかしい
内定辞退すると怒られるのではという気持ちは当然ありますし、事実怒られたというような話も聞ききます。
これが内定が出てからかなりの長期間立ってからの辞退である、入社直前になり、会社側の配属計画、人事計画が狂ってしまったということであればわからなくもありません。
そのような重大な問題が起こったのでなければ人事が内定辞退で怒るというのはおかしいと思える要素があるのです。
毎年一定数は辞退するのは当然
人事部として採用担当をしていれば毎年一定数は内定辞退するのが当然ということはわかっています。
学生が複数の会社を受けているのは誰もがわかっていて、優秀な学生になればなるほど複数の内定が出ます。
優秀な学生として採用すればするほど内定辞退はたくさん出てきて、毎回のように辞退連絡がくるのではないでしょうか。
仕組み上辞退が出るのが当然という活動をやっていて、いざ辞退が出たらすべての学生に怒っているというのはおかしくないでしょうか?
大人数採用する会社は学生全員に怒鳴りつけているのか?
それは冷静に考えておかしいですよね。そんなことを毎回やっていれば悪評も広がりますし、その人自信の評価が悪くなってしまいます。
毎年のように怒り続ける人事がいる会社なんて嫌ですよね。
事実上ウソをつくような採用方法を行っている
怒る理由として、第一志望だと言って内定を出しているのに、辞退されたというようなことがあります。
これは当たり前の話で、事実上ウソをつかないと入社できないような仕組みをしていて、いざウソをついたら怒るというのでは、理屈が成り立ちません。
第一志望はどこかを詳しく聞いてきたり、他社の選考状況を詳しく聞いてきたりということで、そんなことが評価に入れられたり、会社への態度が少しでも悪いと落とすような環境にいて、完全に正直に選考を受けるということが可能なのでしょうか。
限られた人だけを選考に呼んで、受ければ高い確率で内定が出るならまだしも、実際には大量の学生を集めて選考して、一方的なお祈りメール
を送ってきたり、メールすらも送ってこない選考方法をとる会社もたくさんあります。
内定辞退を出されても仕方ないような採用方法を行っているのは会社側なのです。
学校に迷惑をかけるという話
内定を辞退するとあなたの学校に迷惑をかける、もう二度とあなたの学校からは採用しない。
今の時代に本当にこんなことを言う人事担当がいるのかどうかはわかりませんが、これもよくありません。内容によって脅迫的にも見えてしまいます。
そもそも学校と学生に関係があって、内定辞退の責任が学校に行くというのは無理があります。(学校推薦であれば別です)
個人の自由で働く会社を選んでいて、内定辞退くらいで学校が責められたらたまりません。
また今後採用するかしないかを、そんな人事の一担当者の権限で、内定辞退が出たくらいで決められるものなのでしょうか。
今後、優秀な学生がいてもその大学から採用しない、有名大学であればかなりの損失を出すことになりますし、毎年ゼロは社会問題にもなりかねません。
全くこれも話している内容に合理性がない話になってしまいます。
内定は辞退できる権利がある
原則的な話として学生は内定を辞退できる権利を持っています。
まだ入社が確定していないからこその内定だということです。
入社が確定していないので、直前になると迷惑という要素はあるにせよ、原則は辞退して問題ないものになります。
また入社をしたとしても、それでも、会社を辞める権利はそれぞれの社員が持っています。
実際には辞めるときにいろいろ言われるケースもありますが、本来は認められた権利になるものです。
内定辞退においては、最初から学生に認められているものであり、内定辞退を避けるために工作するようなことの方が悪質なものです。
人事ということで人の管理をきちんとし、労働者の権利を守らなければいけない部署の人が、こんな内定辞退で横暴のようなことをやっていていいのでしょうか。
学生側に特別な問題がある場合を除いて、内定辞退でひどいことをしてくる人事がいるというのは、正直その質を疑う会社であるともいえます。
堂々と謝って終わらせること
もし内定辞退の話をしてトラブルのようなことになる、ひどく怒られたという場合でも、基本的には堂々と謝ってさっさと終わらせることが大事です。
もめても全く意味はありません。
どうせその社員と二度と会うこともなければ、その会社に行くこともありません。
人事も職務としてやっているもので、いきなり怒ってくるような人は少ないはずです。そんな権利はどこにもありませんし、今の時代SNSで拡散されたら大変なことになってしまいます。
あまりにも異常な対応を要求してくる会社の場合、会話内容を録音するくらいはした方がいいかもしれません。
相手も人間なので気分を悪くしているということくらいはあるでしょう。
余計なことにはあまり関わらず、さっさと謝り倒して終わりにしてしまって、本当に内定をとって入る会社の方を大事にする、それが当たり前のことです。
この時期の内定辞退だから人事部の人にそれなりに怒られるかとも思ったけど、「体に気をつけて、頑張ってください」と言われた。あったかい。
— リック・D・アス (@9a6UXbX71nGTwLF) February 7, 2020
まとめ
ここでは内定辞退すると怒られるというような話について書きました。
いろいろな噂が流れたり、実際に怒られたという話も出てきますが、今の辞退において、人事部が学生に対してあまりにも横柄な態度をとったりすることはなかなかできないはずです。
あまりにも相手側がひどいということはそれだけまともな会社ではなかったともいえることになります。
内定辞退の連絡をするのは勇気がいるかもしれませんが、終わってしまえばたいしたことはありませんし、もう二度と関わらないようなところです。
遅くならないうちに辞退すると決めたところは連絡して、先に進むようにしておきましょう。