面接では会社の利益を上げられることを伝える 綺麗ごと過ぎるのはNG?

面接対策

面接では会社の利益を上げられることを伝える 綺麗ごと過ぎるのはNG?

会社の面接では自己PRや志望動機を言うことになります。
そのときに、あまりにも綺麗ごと過ぎるとよくないというような話があります。

会社のスタンスによるところも大きいですが、より利益につながることをアピールした方がわかっているというような印象を与え有利になるということもあるのです。

面接では会社の利益になることをアピールすること。このことについて話をしていきます。

会社が欲しい人材は?

新卒の学生の採用面接。ここで気になることとして、学生側と会社側のギャップというのが存在します。

一度でも働いた経験があれば、会社は大体このようなものだということがわかっていますので、そこまでギャップが出てきませんが、新卒学生の場合、その会社というか、社会全体、働き方に夢を持ちすぎている人も多くなります。

企業も人を集めるために良いことを説明会で並べたりするので難しい面もあるのですが、本当に欲しい人材は

・社会に貢献したい人なのか
・会社の利益を上げられる人なのか

このどちらなのかということが出てきます。
もちろん最終的に会社が欲しいのは後者の利益を上げられるという人。

例えば営業としては、売上を上げなければ会社はつぶれてしまいますし、その人の給料を払っていられません。何が何でも数字を取らないといけない立場になるわけですが、これがあまり実感できていないとなると、企業側も困ってしまいます。

新卒就活では綺麗ごとも必要要素

新卒就活の難しいところは、さまざまな綺麗ごととそうでない要素が入り混じっているということです。

就活の本、マニュアル等では本当に綺麗なことばかり書いてあるものも多いですし、自己分析や志望動機を深めていくとものすごい綺麗ごとが出てきたりもします。

学校側も本当はお金を稼ぐために働くことがメイン目的であったとしでも、そう指導はしないでやりたいこと目的にするよう推していきますよね。

全部が全部会社を儲けさせますというのは、新卒就活としてはふさわしくありませんし、夢を持つというのは大事なことです。

学生時代から何の夢も持たないというのは、あまり魅力のない社会人になってしまいます。

全部が会社の利益のためでは成り立ちませんし、学生からの夢だけでも成り立ちません。

この絶妙なバランスが要求されているのが新卒の面接であるとも言えるでしょう。

熱意がないと、会社は採用したがらない

アピールするのは綺麗ごとなのか、それとも会社の利益を上げるようなことなのか。

いずれにせよ、熱意というものが必要になります。
熱意であれば、夢に近いことをやっている方が出しやすいものになるのかもしれません。

熱意がなぜ必要なのか。これは新卒の場合、その人の実力が不明瞭であり、客観的に図る要素がないからです。

勉強ができれば仕事ができる可能性は高いとはいっても、本当に高いかどうかはまた別の話になります。

あくまでポテンシャルでの採用。伸びしろを見ているわけです。
そのため、やる気のない人=熱意のない人を採用しても仕方がないと考えます。

本当は仕事ができればなんでもいいということになるのかもしれませんが、そのあたりは既卒で経験がある人とは勝負自体が異なることになるのでしょう。

綺麗ごとしか話さないと敬遠される?

面接で話す内容が綺麗ごとしかないと敬遠されてしまうという話もあります。

・お客様を笑顔にするために頑張りたい
・社会に貢献できるように頑張りたい

このような話を延々としていると、その気持ちは大事なことではありますが、会社は慈善事業ではないという気持ちが起こってしまうようです。

これは話し方にもよりますし、どう表現するかというところで難しいものもあります。

現実は会社に入ると、売上を上げて、利益を出さなければいけませんし、社会貢献的なことをとても言っていられない職場も多いはずです。
最初は下積みばかりでとても希望するような仕事なんてやってこないこともあるでしょう。

あまりに夢や社会貢献ニュアンスが強すぎると、実際に仕事についた後のギャップがひどく合わないのではという考えも起こるのです。

会社によっては社会貢献度が非常に高いものもありますので、絶対な万能な答えがあるわけではありません。その会社の空気に合わせた内容が求められます。

微妙な志望動機のパターン

綺麗ごとばかりを話しているのではダメだという話をしましたが、ここで学生側がいいと思っていても、志望動機としては微妙な評価となってしまうものをあげてみたいと思います。

会社の安定性を重視

会社が安定しているからその会社を選びました。または規模が大きいからその会社を選びました、という内容。

これは冷静に考えるとわかりますが、安定していることによるメリットを受けるのはその学生だけであり、会社側から見ると受け身姿勢を感じてしまいます。

いかにも守りに入って新しいことに挑戦してくれなさそうな印象を受けます。会社が安定しているのは先輩方が努力した結果であり、今から入る人達はその安定を絶やすことのないように頑張らないといけません。
そのためには新しいことにも挑戦していかなければいけません。

安定しているからは本音であっても、これはふさわしくない内容だと思われます。

会社の商品のファンであること

会社の商品のファンであるからその会社に入りたいと熱烈にアピールすること。

これも話し方によってニュアンスが異なってくるので難しいところです。
ファンであればファンとして応援してもらった方が嬉しくて、会社に入ってこなくてもいいよともなりかねない危うさがあります。

商品が好きだから次にも儲けなくてもいいからおしゃれな商品を作る、人気のある商品を作るではダメでやはり利益を上げなければ継続できないというこの部分が伝わりにくいのです。

商品のファンであることは素晴らしいのですが、上手くバランスを取っていかないと、好きなのと、売る側は違うということで、別に社員としては必要ないともとられかねません。

会社で成長したいという方向

会社に入って成長していきたいというアピール。これも一見前向きな様子を見せることができそうですが、程度を超えてしまうと、会社はあなたを成長させるためにあるのではないということになってしまいます。

会社は利益を上げてもらいたく人を雇うのに、成長することが目的で入社されるとそこにはギャップが生まれるということです。

成長しない仕事はやらないのかという穿った見方をされるかもしれません。

もちろん会社の利益を上げるために自分が成長していくというのは素晴らしいことになりますので、自分の成長のためだけにというニュアンスにならないように気をつける必要があります。

企業に求めるものを勘違いしてはいけない

自己PRや志望動機で出てくる企業に求めるものというのを勘違いしてはいけないというのが根本にあります。

例えば営業であれば、営業に行って売上を上げるということが至上命令であり、時には綺麗ごとを言っている場合ではなかったりすることもあります。

会社の経営理念や人材募集要項には良いことがたくさん書いてありますが、実際の仕事内容はそんなことを言ってられない職場も多くあります。

このギャップを学生側もある程度きちんと把握しているんですよというそぶりを見せることも大事だと思います。

会社募集要項をチェックする

会社が求める人材像はどうなっているのか。この人材像と自分が主張する人材とのブレがないのか。

これは会社募集要項をくまなくチェックしておけば書いてあることも多いです。大手の会社になるほど募集要項もかなりしっかりとしたものが作ってあることもありますし、調べやすくなります。

ここは綺麗ごとが多いものになりますが、この人材像と自分は上手くあっているんだということは良いアピールの方法になります。

それ自体を否定してしまうと、募集要項自体を否定することになりますので、NGとは言えないのです。

そうした理想の人材像に加えて、現実もわかっていて頑張れるという姿勢も示せるのがいいですね。

自分の言葉で話せるようにしておく

この理想の人材像を調べるときに、ただ採用パンフレットの言葉を羅列しないように気をつけましょう。

安易に言葉を拾ってきただけでは、面接で話すとその浅さが見えてしまいます。必ず自分の言葉で解釈して話すことができるようにしておくことです。

自分の就活の軸があって、その軸にあったのがその会社で、自分の言葉で語ることができる。それがその会社の募集人材とも合っている。

このストーリーを自分の言葉が語れるようにしておかないといけません。

利益を出すのに貢献できるという姿勢を見せるといい

面接では、夢を語るというのは熱意の表れにもなり、素晴らしいことですが、それだけではなく、会社の利益をしっかりと上げるということを伝えるといいでしょう。

夢や希望だけではなく、会社の利益を上げるのに貢献する人材なんですということを見せることです。

本当であれば、経営側であれば、会社の利益をしっかりと上げる人間であれば後はどうでもいいと思うくらいのものです。

新卒ではそれがやや理想論の語り合いのような形になりがちですが、しっかりと利益を上げるということがわかっている人なんですよと伝えるのは、この人はできる人だという印象を与えてくれます。

まとめ

ここでは面接で話す内容が綺麗ごとすぎるのもよくないということについて話をしました。

ついつい学生側としては社会貢献的なことや夢の実現というようなことを見がちですが、会社としては売り上げを上げて利益を出すということ。慈善事業ではない限り利益を出すということを理解している人が欲しいはずです。

理想論の語りすぎにならず、しっかりと現実を見て次々に怒る困難も忍耐強く解決できる人間である、会社に利益をもたらす人材だということを語れるようにすれば、内定の可能性も高くなるはずです。

 

面接の内容が心配という人は就活エージェントへの相談も考えてみましょう。

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