志望動機を作るのにどのようなことがポイントになるのか。
自分で一生懸命志望動機を考えてもなかなかポイントがどこにあるのかということは見えてこなかったりします。
今回、「志望動機を作る上での3つのポイント」という動画を見つけました。
この動画は就活エージェントのキャリアパークが以前に公開していたものであり、内容には信ぴょう性があるものだと思われます。
ここでは、この動画の紹介とレビューをしていきます。
キャリアパークの動画について
キャリアパークの「志望動機を作る上での3つのポイント」の動画はこちらです。
志望動機の3つのポイントとして
2 妄想する
3 知らない情報を書く
ということが挙げられています。
具体的なことは動画でも話していますが、1つ1つを見ていきたいと思います。
※動画については続きもののように書かれていますが、現在他のものは見当たらなく非公開情報となってしまっているようです。
採用担当が求めていることを書く
まず第一に重要とされていることが、「採用担当が求めていることを書く」です。
自分が書きたいと思うことを書くではなく、人事、採用担当者側が求めていることを書くということです。
求めていることのミスマッチが起こらないようにということですね。
志望動機というと、自分がその企業に応募したいと思っている理由を書くと考えがちですが、実際にはそうではなく、企業側が欲しい情報がないといけないということです。
採用活動なのですから、いくら自分が書きたくても一人よがりになってはいけません。
ここで出で来るのが「この人に給料を払う価値があるかな?」ということ。
自分のうける職種の成果を見せるということです。
そうはいっても学生の段階で直接仕事に結びつくような成果を見せられるのかどうか。学生時代から営業をやっていたなんて人はほとんどいるはずがありません。
現実的には、交渉力がある、忍耐力があるというような自己PR部分を志望動機の方にも結び付けるというところになるのでしょうか。
妄想する
ここでいう妄想するとは、「自分の働く姿を妄想する」ということです。
この職種でどのように働いているかを妄想してみること。
自分が妄想することで相手側も想像しやすくなり、どこの部署に配属したいのか、同じような社内の人材に似ているから一緒に配属したら働きやすいのかということが考えられるようになってきます。
その職種でどう頑張って
どう工夫をして
どう成果を残すのか
この部分の妄想が大事だとされています。
このようなことが解説されていましたが、これも言っていることは最もですが、まだ働いたことのない学生が働いている姿を妄想することは、そんなに簡単ではないのかなとも思います。
どう頑張って、どう工夫する、こんなことが学生時代にわかるということはあるのでしょうか?
契約書一枚書いたことがない、プロジェクトを進めたことがない人がほとんどという中で、なかなか事務系の仕事の妄想は厳しい部分もあるように感じます。
知らない情報を書く
知らない情報を書くということは、「人事が知らない情報をいかに書くか」ということです。
企業理念や福利厚生について共感したので応募しました。
こんなことを書きがちですが、企業理念や福利厚生というのは、企業側はもうすでに当たり前にわかっている企業側のこと。
そうではなく、知りたいのはあなたの情報であるということで、人事が知らない情報をいかに書くかが大事になるということです。
福利厚生という言葉が出てはきましたが、福利厚生について志望動機とするのは最初からNGですね。
本音ではそうであったとしても、それは待遇がいいから御社を選びましたと言っているのと同じことであり、就活としてはふさわしくないものになります。
人事の知らない情報を書くということであれば、企業側ではなく自分側の視点で書くしかありません。自分自身がどう思うから志望しているということを強く打ち出すことが必要だということです。
この動画を見ての感想
言っていることは正しいとは思うけどどう実践するかが難しい・・・
この動画を見ての感想としては、言っていることはわかりますが、学生がこれを実践するのは難易度が高く、抽象度も高いなというのが正直なところです。
自己中心的な内容ではなく相手が求めることを書く、相手が求めていることを面接で話すというのは当然のことです。
自己PRでも志望動機でも同じで、自分の趣味を話しても意味がなくて、企業で働くのにその人は利益を上げることができる人なのかを説明できるものにするのが大事です。
学生なので、ビジネス経験はないのが当たり前。
だから、サークル活動やアルバイト活動、ゼミ等での行動から、仕事でも役立ちそうなポイントを選んでいくということになります。
働く姿を妄想して、相手側のイメージとのすり合わせができていけばいいですが、なかなか難しいですよね。
でも、あくまで妄想。現実は違っていてもいいので、とにかく具体的にどのような仕事をしたいのかというイメージを自分の中で作っておくことはいいでしょう。
具体性が増せば増すほど、その企業のことを真剣に調べるようになりますし、ESや面接で話す内容の質も濃くなっていきます。相手側へ伝わる熱意の度合いも大きくなり、内定も取りやすくなるでしょう。
志望動機も自己PRから派生させること
この動画で伝えている内容もそうだと思いますが、志望動機も自己PRから派生させるということです。
自己PRは自分の説明であり、志望動機はその企業に入りたい理由なので全く別のものと捉えがちなものにはなります。
でも、実際にはその両者は似たようなもので、ただその企業に入りたいですでは、採用側は良い悪いを判断することはできず、自己PRでこのような人間なので、その結果御社に入りたいと思いましたというつながりが欲しいのです。
企業側としてはその人を採用するメリットを知りたいので、志望動機はただの熱意ではなく、その人なりがわかるというもの、ということで結局自己PRに行きつくのです。
このポイントで志望動機を書ける?言える?
これらのポイントは重要なポイントはあると思いますが、このポイントを聞けば、後は志望動機がスムーズに書けるのかというと、結構厳しいように思えます。
動画が本来は続きものとなっていたので、今後詳しい内容がわかるものだったのかもしれません。
NGな志望動機はどうかということのイメージはつくかもしれませんが、良い志望動機を作るためにはまだまだ試行錯誤しなければいけないものがあるでしょう。
志望動機の相談をするということであれば、この動画の発信元であるキャリアパークに相談しにいくというのもいいかもしれません。
キャリアパークでは就活エージェントということで、企業の紹介を業務としているところになりますが、就活全般をサポートするということで、ES・自己分析・面接対策等も相談できるような仕組みになっています。
志望動機が良いのか悪いのかわからない
今回の動画内容を見て、自分の志望動機の問題点に気づいて直せる人はさっそく改善を始めてみてください。
ただそうではなく、なかなかそうはいっても志望動機が書けない、書いてみても、それが良いのか悪いのかがわからないということも多いのかと思います。
自分では最高の出来だと思っていても、企業側からすると全然甘いし内容も伝わってこないということはよくあるものです。
その場合、志望動機を客観視できていないので、改善するにも何を改善したらいいのかがわからない状態のためどうしようもありません。
志望動機が良いか悪いかわからないという場合は、他の人の志望動機と比較をしてみること、第三者の意見を聞いてみることです。
ES比較をしてみる
今はいろいろな企業のESを見ることができるサービスも多く出てきています。また友達同士、就活仲間同士でESを見せ合うというのもいいかもしれません。
特定の企業でなくても、就活対策本等でもESの文章の見本が掲載されていることはよくあります。
そのような文章と比較してみて、自分の志望動機は適切なのかどうか、仮に自分が人事側だとしたらこのESの人を面接に呼んで選考したいと思うか、採用したいと思うかを考えてみることです。
何か自分の方が良くない、しっくりこないように見えるということがわかれば、その差を見つけていけば答えが見えてきます。
就活エージェントを上手く利用する
就活エージェントではESや面接対策をやってくれるところが多く、悩んでいる人はこのようなサービスを利用してみるのもおすすめです。
今回はキャリアパークの就活エージェントの動画を紹介しました。
キャリアパークも安心できる就活エージェントの一つです。
就活エージェントを利用するからといって、絶対にそこの紹介する企業での就職を決めなければいけないというわけではありません。
就活エージェント経由で希望の企業へのルートができればラッキーですし、そうでなくてもES、面接対策ができればいいものです。
このようなエージェントは上手く利用するものであり、ここでESを見てもらってレベルアップして、通常の選考で有利に動いたということもあるものです。
基本は徹底的に調べるということ
志望動機を多く見ていて思うのは、内容が浅い人が多いということです。
相手の立場に立つというのはもちろんなのですが、あまりきちんと企業のことを調べていない、理解が足りなくて、結果浅い内容となってしまっているものがあります。
採用ホームページの内容だけではなく、本気で内定を取りに行くのであればそれ以上の業界研究もしておくべきです。
本気で調べてきた人、強い興味を持っている人の内容は異なってきます。
考えてもわからない、良いものが出てこないという場合、インプット不足であるということも考えられます。
見せ方ではなく、知識が足りない可能性というものも考えるようにしてみましょう。
企業分析しても興味が無さすぎて全く志望動機書けない問題に直面
— ん〜 (@Jt2Zq) June 7, 2020
いくら考えても志望動機が出てこないという場合、実はそこまでその企業に興味がなく行くべきではない、方向性が正しくないということもあるかもしれません。
まとめ
ここでは、就活エージェントのキャリアパークが掲載していた動画、志望動機を作る上での3つのポイントについて話をしてみました。
抽象的な内容ということで、この内容だけでピンとくるのは難しいかもしれません。
相手側の気持ちになって考えるということで、基本的な考え方としてはこの内容は正しい、むしろプロの就活エージェントの発言であり、一般の意見よりも参考になるともいえます。
志望動機を作るのは難しいですが、ぜひいろいろな意見を取り入れて工夫を重ねていきましょう。