将来に希望を持って過ごしていてついに就職活動の時期がやってくる。
就活が始まっていざ動いてみたら、なんだか自分の予想と違うことに気づいてきた。
「就活ってなんかばかばかしくないですか?」
こんなことを感じたりしないでしょうか?
少なからず就活の仕組み自体がおかしい、こんなのはばかばかしいと感じる人はいます。
そんな気持ちになったらどうしたらいいのでしょうか。
何をどうすれば会社に入れるのかの道筋が不透明
なぜ就活をばかばかしいと感じてしまうのか。
それぞれ想いは異なるかもしれませんが、その一つに何をどうすればその会社に入れるのか、道筋が極めて不透明だということがあります。
書類選考、面接と進んでいけばいいと言われても、具体的にどんな能力を求められているかも曖昧なものしかありませんし、運と相性と決まってしまう様子が高すぎます。
あの人は大学中にたいしたことをしているわけでもないのにあっさりと内定がきまった、ろくに授業にも出ていなかったのに複数内定を持っている。なんてこともあります。
真面目に頑張っていたのに内定が出ないとなってくるとその不透明さにばかばかしさを感じてしまいます。
大学の勉強と無関係な要求が多い
就活の場では基本が大卒募集として、大学生同士が争うことになりますが、大卒を募集しているにも関わらず大学の勉強と無関係な要求が多すぎるように感じます。
大学の成績もほとんど関係しているようにも思えません。
大学の授業なんてさぼって別の課外活動をしていた方が有利にさえなってしまうというものです。
大卒という資格だけが重要でその中身には全然注目されていないことがわかります。
私は今日までに研究書類提出って思ってゼミ優先で、
自分の就活の準備とかは何一つ満足にできなかったのに他のゼミのメンバーは自分優先で就活の準備進めたり、バイトしてるから、腹が立つ。
私もゼミ優先はもうやーめた!!
就職試験まで1週間しかないのに、ゼミ優先でやってたのバカバカしい!— miri (@m_i_r_i_1229) June 12, 2020
バイトのアピールが本当に重要?
求めてくる自己PR、ガクチカということで、多くの学生がアルバイト経験を話します。
アルバイトをしていると、していない人よりも立派で仕事ができるのでしょうか?アルバイトの中でもバイトリーダーだったらもっと評価が高いのでしょうか?
そんなにアルバイトが重要なのであれば、フリーターの人を募集すればいいもので、アルバイトに没頭している学生が評価が高くなるというのは、納得ししにくいものがあります。
サークル活動がそんなに重要?
アルバイトと並んで話をするのがサークルの話です。
急にみなさんサークルの部長や幹部になったりしてしまいます。
テニスサークルようなレジャーサークルが乱立します。
確かに有名サークルであったり、大人数サークルをまとめていったということであれば意味があるのかもしれません。
また、ボランティア系であったり、学生団体系の社会的活動をしているという人達も功績が大きいでしょう。
でも、普通のサークルを一生懸命やっていたということと入社してから仕事ができるのかどうかにどれほどの関連性があるのでしょうか?
会社説明会では本音がわからない
会社説明会についても問題はあります。
本当に働いたときの姿が見えにくい、本音で話しをしているようには見えないのです。
実際に人事の立場であっても本当に正直に会社のマイナスな点を学生側に説明するのかというとしませんよね。
会社説明会はあくまでプロモーションであって、会社をよく見せるためのものでしかありません。
中にはパンフレットと動画で良かった、自分でウェブサイトで確認できるものと変わらなかったというものまであります。
学生側が本当に知りたいのは入社したらどのような毎日になるのか、自分が活躍することができるのかということを知りたいはずですが、説明会では成功したプロジェクト等のプロモーションに終わりがちというところもあります。
作られた志望動機、面接をすること
学生としてなんかおかしいなと感じることとして志望動機、面接はあるでしょう。
自己分析、自己PRであればまだわかります。
志望動機は正直無理やり作っている人が多いのではないでしょうか?
本当の本命ならまだしも何十社もエントリーしなければ勝てない勝負で、志望度が低い会社への志望動機なんてあるわけがありません。
無理やり志望動機を作って、面接では第一志望のように演技をするということ。
採用人事側もこのことをわかっていながらもお互い暗黙の了解で進めていきます。これは意味不明、ばかばかしいと感じても全くおかしくありません。
@dogbarking33 ほんとにやりたいことでもないのに「これがやりたいです!!」って言うのが就活ならばかばかしいわ 一番恐いのはそれが平気でできちゃう就活マシーンだけど(笑)
— Yuki Nakata_Job Hunter (@nakatown006) April 2, 2014
就活マシーンにならないと内定が取れないということ、本当にこれでいいのかと感じてしまいます。
本当はどういう就活方法がいい?
では、本当はどういう就活方法であれば理想の方法になるのでしょうか?
学生にとって本当に正しい就活、まともだと思える就活としてはこのような考えもあります。
・あらかじめ企業から必要な人材が伝えられる
・就活に向けての大学でも勉強して、それが役立っていく
・本音同士でぶつけあって入社を決める
・働いてみて継続させるかどうかが決まる
いきなり就活の時期になって就活というイベントが始まり、今までの学生生活をまるで無視したかのような、偽りの志望動機、意味不明な面接が出てくるのでおかしくなってしまいます。
在学中から、企業との相互理解があり、勉強しながら将来のことを考えていける環境がある。
また企業の人事ともフランクに本音ベースで話した上で採用されるような環境、一度働いてみてから正式に入社するのか、他を検討するかが選べるような環境があるといいと思いませんか?
現状の就活で良い学生が確保できているのかは怪しい
現状の就活がばかばかしいと感じてしまうようなものなのに、それでも続けられているということは、良い学生が確保できているということなのでしょうか?
これも非常に怪しいものがあると感じています。
人事が採用面接を行って厳しい選考を勝ち抜いてきたはずなのに、いざ入社すると想像と違うという新入社員は続出しています。
・コミュニケーション能力に明らかに欠ける学生が入ってくる
・仕事内容等ミスマッチがあり、早い段階で会社をやめてしまう
就活の時期に人事担当の人を見ると、いかにも仕事ができて、どんな人を瞬時に見抜くような雰囲気を感じてしまいますが、実際に採用した人を見ると、全くその人の性格や実力を見抜けていなかったりするのです。
人事担当というと、恐れ多いような気がしてしまいますが、現実はそのようなものなのです。
それでも新卒一括採用のメリットは大きい
このようなばかばかしい、意味不明な就活の方法がとられているわけですが、それでも新卒一括採用として現在のような方法を取ることにもメリットはあります。
学生にとっても実はメリットが大きいものになっていて「ポテンシャル採用で実力を見ないかわりに、就活を頑張ることによって採用される可能性がある」ということです。
日本のようにポテンシャル採用度が低い国の例としてアメリカがあります。
アメリカでは、大学と就職がかなり結びつけられていて、ビジネス系・経済等を専攻していないと就職できない業種もあります。
成績も見られていて、悪い成績だと取り合ってもらえません。
また、実績を重視しているので、何もない学生が内定を取ることは難しく事実上インターンをしないと不可能であったりもします。
直接的に結びついているということで、理不尽さを感じにくいのかもしれませんが、それだけ厳しいものを求められるということもあり、普通の大学生活を送っていて就職できるのかも疑わしいです。
これ以上の実務重視になると余計に厳しくなる可能性も高いのです。
少し前に、あるかたが「これからの学生は、サークル活動や飲み会なんかしていたら、たとえ入社できてもまともな仕事はさせてもらえない。就活の時点でその分野のスペシャリストでなければ使い捨てだ」と言っていました。賛否両論あると思いますが、私は同感です。
— Windy Wings/十六夜旅 (@WindyWings3) July 2, 2020
学生時代から仕事に向けて完璧な状態を作ることを求められると、より採用は合理的になると、実は困るという学生も多くなってしまうのではないでしょうか。
くだらないけど、勝ち抜くしかない
就活に関して途中でばかばかしいとか、くだらないとか、意味がわからないとか、いろいろな感情が出てくるかと思います。
ただ学生はこれから就活の中で戦って内定を取らなければいけない立場です。
ばかばかしいと思っていてもその就活を放棄したり、手を抜いてはその先の内定をつかみ取ることはできません。
どんなにひどいと思っていても、その土俵で勝負するのであれば全力を尽くすということ。
決して良い活動ではないのであれば、さっさと終わらせて、そこから勝負していくということを考えましょう。
意味不明とはいいながらも、そのルールの中でしっかりと本命企業から内定を獲得したり、複数企業の内定を取り、会社を選べる立場になるような人も現れています。
ルールに文句を言っても解決しないのであれば、どういう人が内定を獲得しているのかを研究してみる方向に舵を切った方が良いものになりそうです。
複数の就活ルートを使う
就活も最近は複数のルートというものができています。
一般的にはマイナビ・リクナビといった就活ナビサイトから応募して、ESを提出して面接等の選考に進んでというようなケースになりますが、そうした方法を取らない就活も出てきています。
学生側からではなく、企業側からスカウトをするようなサービスも出てきています。
就活イベントに参加して、そこから内定につながるというようなものもありますね。
就活エージェントということで、学生と企業の間に第三者が入って紹介をしてくれるというサービスも人気が出てきています。
納得いく就活ができていないときにも相談しながら進められるので良い方法になります。
このような従来の就活とは違うルートでの就活で内定を獲得するという人も出てきています。
今就活をしていて、なんだか就活自体が合わない、本当にやりたいことも見つからない等の不安がある場合、このような別のサービスを使ってみるのも解決につながるかもしれません。
まとめ
ここでは就活なんてばかばかしい、意味不明だと感じる人が多いということ。また解決のためにどうすればいいのかということについて話をしました。
就活が納得できないと感じても、やらなければ内定は獲得できませんし、社会人になることもできません。
就活はそういうものだと割り切って演技だとしても進めていくということ。
他には従来とは異なるような就活サービスを使って別ルートからの内定獲得を狙うというような方法もあります。
全員が納得できる方法はありません。
黙っていても、良い方法が降ってくるわけでもありません。
自分自身で道を切り開けるように、さまざまな方法を試して考えてみるようにしましょう。