就活をするのに具体的に何社くらいエントリーして内定が取れるものなのなのでしょうか?
人によってバラバラなもので決まりはないとわかっていても、大体何社くらいなのかは気になりますよね。
エントリー数が多ければいいのか、それとも少ない方がいいのか、エントリー数について説明します。
エントリー数は少ないとNG?多いほどいい?
企業へのエントリー数は多ければいいのか、少なくともいいのか。
これに対する答えを一律で出すというのは難しいものです。
就活の事情は人それぞれ、学校も違えば能力もやってきたこと等のバックグラウンドも違う中で、何社エントリーすれば大丈夫なんてことはありません。
ただ少なすぎるエントリー数というのは、やはりリスクが高くなるといえるでしょう。
少なくて起こる問題はいろいろありあmすが、その中でも本当に問題となるのは全滅リスクです。
エントリーしている先の中で内定を出さないと、万一失敗したらどこにも行く当てが無くなってしまいます。二次募集、三次募集等もありますので絶対に挽回ができないというわけではありませんが、やはりそれ相応のリスクを持ってしまうものであり、一定のエントリー数はしておいて損がないというものです。
多すぎると手が回らなくなり質が落ちる
エントリーが多ければ多いほど可能性としては広がります。
エントリーしない会社に行くことができないのですから、とりあえず、少なくともプレエントリーというものでは多くの会社にエントリーしてみて、その様子を探ることから始めてみた方がいいです。
エントリーしてみて始めてわかるということも多いものでやってみて損はありません。
ただし多すぎることにも問題はあります。それは手がまわらなくなり、1社1社の質が落ちてしまうということです。
すべての企業に対して最高レベルの準備をする、最高の志望動機を用意して最大限研究して臨むというのは不可能です。
面接も限界を超えてしまうと、疲れがたまって質が落ちることもあるでしょう。
エントリーは多ければ可能性は高まりますが質の維持に問題が出るというところで悩ましいものがあります。
実際には何社程度がいいのか?
それでは現実的には何社くらいが普通なのかということがありす。
エントリーといっても、プレエントリーと本エントリーではその意味合いは異なります。
プレエントリーはその会社のなんとなく興味を持って登録する、資料請求をするという行為。本エントリーは実際にESを提出する等選考に進んでいくという行為です。
プレエントリーの数を見ると、大体150社前後、本エントリーで見ると30社前後というのが一般的な数値に見えます。
マイナビ調査でも就活生の平均本エントリーは30社ほどという数値が出ています。内定者のエントリー数を見ると50社程度にまで増えたという話もあります。
エントリーをしても、実際にESを提出するかどうかはまた絞られて、最終的にESを提出するのは20社くらいになるようです。
内定者数が平均2社程度であり、内定率は10%以下程度というのが基本的な数値になります。
あくまで一般的な数値なので個人差も大きく、内定率が何割もあるわけではないということを考えると、手持ち20社くらいは持っていて、選考状況によって増やすかどうかを判断するというような動きになりますね。
【適正エントリー社数は?】
?? 4月時点ではおよそ25社前後エントリーするのが一般的
【エントリーが多いと】
・多くの企業を知る
・精神的余裕
・他業界を受ける機会??【エントリーが少ないと】
・一社当たりに使える時間??
・交通費が抑えられる#21卒と繋がりたい#22卒と繋がりたい pic.twitter.com/HeX1ynYK55— 「相談できる就活メディア”Shaberu”」の中の人 (@Shaberu_dig) June 5, 2020
少数精鋭勝負で研究を重ねられる?
エントリー数を絞って少数精鋭の状態にしておけば、1社あたりにかけられる時間が増えて内定が取りやすくなる?
このような意見もあります。
プレエントリーは何社やってもいいですが、選考が始まるのが何十社も重複するとかなり疲れてしまいます。
絞れた1社あたりの研究時間を増やすことができて勝率は上がるかもしれません。ただ、それでもよほどの自信がある人を除いて極端に少ないエントリーは避けるべきかと思われます。
内定率は10%程度だということを言いました。
10社エントリーして1社出るかどうかがわからないということ。
これはあくまで平均の話でしかありませんので、人によって15社で1社しか出ない、20社でようやく出たということもあるはずです。
あまりに少ないエントリーにするということがどれだけリスクが高いのかということはわかりますね。少数精鋭戦略は人生がかかった就活において取ることはなかなか難しいのかなと考えられます。
ミスマッチのリスク
エントリー社数が少ない場合のリスクとしてミスマッチのリスクというものも出てきます。
エントリーした会社が本当に自分にあっているのか?エントリーした業界
が本当に自分に合っているのか?
まだ働いたこともない学生が本当に自分に合った企業を選べて
いるのかどうかなんてことの確証はありません。
実際に、説明会に行ったら考えが変わるということはよくあります。
この業界には興味がないと思っていたけど説明会に行ったら思っていたのと違って興味が大きくなって、最終的にその会社に行くことになった。
こういうことはエントリーをしていなければ起こらないことです。
最初から決めつけてしまって実際に入社したらなんか違った。
これも多く発生しています、3年で3割の新人が退職するといいますが、相当多くの人が自分に合っていなかったことになります。
良いと思って入社してもそれでも合わなかったということが起こるのが就職なのに、エントリーもしないで決めてしまっていいのか。
このリスクはかなり大きなものになります。
ハイレベルすぎる業界との失敗リスク
有名企業ばかり受けて全部落ちてしまった・・・
就活は自分の夢を叶えるための挑戦ということでみんなが自分の行きたいと思う企業に応募します。
学生が考える行きたい業界なんていうものは結構限られていて、マニアックな渋いメーカー、堅実だけどBtoBで一般消費者には知られていないような企業というのはなかなか目が行きません。
ハイレベルすぎる業界に集中する傾向もあります。
例えばテレビ局、広告代理店、総合商社のような企業です。
ミーハーな人が集まりやすい傾向がありますが、本当にエントリーして内定が取れるのかというと、ごく一握りの人しか内定を取ることはできません。
自分の実力をわきまえずに、自分だけ意識が高いつもりでハイレベル企業に応募しまくると全滅するということもあります。
エントリー数が多ければ、その業界は全滅しても他の業界を目指すということはできるかもしれません。
その業界しか受けていなかったとすれば、どこにも行き場が無くなってしまうというリスクを抱えてしまいます。
明らかな有名企業を狙うという場合、それ相応の失敗リスクも考えて戦略的にエントリーすることも必要となるでしょう。
2020年卒の平均エントリー社数は、3月だけで約23社。実際は複数の就職サイトを使いこなしているので恐らく平均値は更に高いはず。
エントリーの数が多ければ良いというわけではないですが、就活で一番怖いのは、持ち駒が無くなる瞬間です。
常にリスクヘッジを考え様々な企業にアプローチを検討しよう— take@17年卒で採用担当 (@recruiter_take) April 1, 2020
たくさん面接するほど経験値はたまる
エントリー数を多くして面接に行ける回数を増やし、実際に面接回数を重ねることによって経験値をためるということができます。
経験値がそんなに必要なの?と思うかもしれません。
本当に行きたい企業だけを受ければいいのではと考える人もいるでしょう。
ただ、ほとんどの人は最初の面接で上手く話すことなんてできません。
自分の言いたいことは事前に整理してあったとしても、面接の場で面接官とコミュニケーションをとるという経験が不足しているため、不意の質問であったり、用意した回答の続きを求められたりして言葉に詰まってしまうようなことも起こります。
どのような話が面接官にウケて、どのような話はイマイチなのか。これもマニュアルを見るだけではわからない感覚のようなものもあります。
たくさん面接を受ければ受けるほどこのあたりの技術は熟練していくので最後には本当に自由自在に何を聞かれても問題ないというレベルにまで上げることができます。
エントリー数を多くしておけば、言い方は微妙ですが練習に使える企業も増えるということで本命の企業での勝負の前に十分な面接練習をして勝率を高めることができるメリットが出てきます。
スケジュールバッティングのリスク
エントリー数を多くしすぎると今度はスケジュールバッティングのリスクも考えなければいけません。
同じ業界であれば大体同じ時期に採用活動が始まります。
説明会の日であれば複数用意されていますが、面接の日は企業側から指定されるものなので、なかなか融通が効かないものでもあります。
指定されたその日もダメ、別の日のダメということで日程が折り合わない場合、企業側がどう思うのかという問題があります。
本当に行きたい企業であれば真っ先に予定を調整してもいいはず。こんなに予定が合わないということはあまりうちの企業には来る意思がないのでは?なんて勘繰られてしまうリスクもあります。
ピークになってくると1日に数件はしごということも出てきますが、それぞれ面接会場も異なりますし、移動を伴うと結構疲れるものです。
しかも慣れないスーツをして見知らぬところを訪ねたりするものでストレス・プレッシャーもあります。
いくつも渡り歩いているうちに疲れがたまってしまい目が真っ赤になってしまって相手側の社員に心配されてしまうという経験もしたことがあります。
万全の体調を保てるようにしておかないと、面接の実力も発揮できなくなるかもしれません。
最初から絞ることはよくありませんが、ある程度のラインに乗ってきたら志望度の低いところは選考を辞めてしまう、あくまで一定エントリー数があることを前提に途中で絞るというのも一つの方法です。
プレエントリーはとにかく多く
プレエントリーはエントリーと異なり、まだ具体的にアクションを出すかどうかはわかりません。
具体的な行動をしないで、資料請求のみ等で終わるかもしれません。
これくらいであれば大きな負担になりませんし、とにかく多くプレエントリーをしておくというのもいいでしょう。
興味がそこまでないなと思っても、何かちょっとでも引っかかるものがあればとりあえずプレエントリーしておくというのがいいものです。
やっぱりちょっと行きたくなったとか、後から思ってももう遅いということもありますし、全滅の可能性を少しでも下げるために多くの持ち駒を持つ、可能性は残しておいた方がいいものです。
資料は最大限読んでおけば他の業界との比較や同業界での他社比較にも役立ってきますので無駄にはなりません。
定番のもの効率的に準備しておく
多くの企業にプレエントリーをして、エントリー数もそこそこの数を抑えるということになると、やはり効率化の問題は出てきます。
ピークがいつやってくるかもありますが、とてもESを一つ一つ書いていられないというときが来るかもしれません。
そのため、ESや自己PRというのは早めに固めておき、同じ内容を使いまわすことができるようにしておくのがいいでしょう。
会社や業界が変わっても、自分の自己PRまでがすべて変わるわけではありません。また志望動機であっても、会社によって完全に違うものになるというわけではなく、就活の軸がある場合、一定の同じ要素が出てくるはずです。
上手く整理をしておいて、新しい企業を受けるときでもスムーズに書いたり、面接でも話す内容に困らないように効率化を進めておくのがいいでしょう。
大変だとは思いますがこのようなことをいかに段取りよくできるかというのも仕事ができるできないというようなことにもつながる要素になります。
まとめ
ここでは、就活の適切なエントリー数について話をしてみました。
人によってエントリー数は異なりますので絶対の正解はないという前提がありますが、プレエントリーで150社前後、本エントリーで30社前後というのは一般的な流れとしてあるようです。
選考が始まって落ちるところが増えたり、思ったよりも多く次の面接に進む等動きによって柔軟にエントリー数を調整して、とにかく全滅リスクは防ぐということ。
また適度なエントリー数で動きに問題が出ないようにしていくということが大事です。
選考はいざとなれば辞退することができますし、あまり気にせずにまずは多くのところをプレエントリーして作戦を練っていくようにしましょう。