就活ではよく合同説明会が開催されているのを見かけます。
合同説明会の反応を見ると参加しても意味がないというようなものがあったりもします。
一方で行ってみて良かったというような声もあります。
なぜ合同説明会は評価が分かれるのでしょうか。
また実際のところ、合同説明会には行く意味はあるのでしょうか?
このことについて説明します。
合同説明会は意味ないという論調
合同説明会になんか行ってもいみないよ!
こんな主張はどこから出てくるのでしょうか。説明会なんて行けば行くほど情報が手に入っていいものでは?
そんな考えもありましたが、私も実際に合同説明会に行ってみてなるほどね・・・と思いました。
これは目的を持って行かないと、あまりメリットを感じなくなってしまいます。
参加している企業は多すぎますし、そのため1つの会社から得られる情報はほんの少しになってしまいます。
企業の種類も本当にバラバラで聞いたこともないところもたくさんあり、どう行動したらいいのかなと迷ってしまいました。
これは、下手をするとただのお祭り的イベントにしか過ぎないものとなっています。でも、中には上手く使いこなす人もいます。
合同説明会は合う人、合わない人がはっきりとわかれる感じはしますね。
今日合同説明会行った意味ないってくらい意味ない説明会だった。
— あき (@SUZUTOMO_aki) June 28, 2014
極論は個別説明会に行けばいいということ
合同説明会の微妙な点は何かというと、極論は個別説明会に参加すれば済んでしまうということがあります。
合同説明会はどうしても1社から聞けることには限界がありますし、企業側もそこまで深いことを話すために来ているわけではありません。
個別の説明会であれば、合同説明会よりもしっかりと説明が聞けますし、それこそが企業の本番ということで、全力でその会社のことを説明してくれます。
そして、個別説明会に参加しないと、事実上選考に参加することはできません。合同説明会にしか行かなくて、個別は見ていませんということで面接に進むケースはほぼないと考えていいでしょう。
そうすると、個別説明会に行くのであればわざわざ合同説明会に行かなくても良くないですか?という疑問が出てきます。
普通に個別説明会でまわるところが決まっていて、その企業の中から選ぶことで問題ないということであれば合同説明会は不要になるのでしょう。
本当のトップ就活生には不要かもしれない
合同説明会が不要な人のタイプですが、本当のトップの就活生に関してはこれはいらないのではと考えています。
その理由としてはこのようなことがあります。
・行きたい企業・業界が明確
どこの業界に行くかがわからなければ、いろいろな企業を見るしかありません。
ただすでに行きたい企業、業界が完全に明確であれば、その個別説明会に行けばいいだけであり、行く可能性のない企業が多い合同説明会に参加する必要性あありません。
・個別説明会に参加している
すでに行きたい会社の個別説明会に参加している、参加することが決まっているのであれば、合同説明会に行かなくてもいいです。個別説明会の方が深い情報が手に入るからです。
・その業界での内定を取ることが難しくない(=実力とあっている)
行きたい業界が決まっていたとしても、その業界、企業の内定が取れるかどうかという問題があります。そう簡単にいかないのであれば、他の業界、企業も幅広く見ていかないといけません。
そうではなく、志望する業界の内定を取る十分な実力を持っているのであれば、対象を広げなくても大丈夫です。
内定を個別説明会だけで取れるということなので、実際にはハイスペック学生に限定されるのかなとは思います。
大手狙いで集中したいという方にも合同説明会は不要となるかもしれません。
合同説明会に行くべき人とは?
合同説明会があればぜひ参加した方がいいというのはどのような人になるのでしょうか。
どの業界に行けばいいのかわからない人
まず、まだどの業界を狙っていくのか、進路をどうしたいのかがわかっていない人です。
具体的に行く業界が決まっていなければ、まずは幅広く情報を仕入れるしかありません。合同説明会では一度に複数の企業を知ることができるので、実際に見たら興味を持った、行きたくなったということが起こるかもしれません。
興味のなかった業界もリサーチしておきたい人
興味のある業界、企業は決まっていたとしても、それ以外の興味のなかった業界もリサーチしておきたいと思う人もいるでしょう。
知らないだけで、実は本当は行ってみたいと思えるような業界があるかもしれません。
その場合1つ1つの個別説明会に行くのは大変ですが、合同説明会であればなんとなく全体の雰囲気をつかむことができます。
中小企業狙いの人
中小企業を積極的に狙っていきたい人にも合同説明会はおすすめです。
中小企業の場合、なかなか大手のように大型の個別説明会というものまではできなかったりするものです。採用情報が限られてしまいますので、合同説明会は、普段見かけない企業を探したり、情報を手に入れるのに良いチャンスになります。
中小企業のすべてを把握するのは難しいですし、このような機会での出会いが思わぬ出会いとなって就職することになるかもしれません。
来年から就活の人ら、合同説明会、ほぼほぼ意味ないけど時々何故か「合同説明会に出席してくれた方用のルート」ってのが形成されたりするから目的の企業だけでも覗くといいかもね 単純にフワーーーッとした話で聞いててそれなりに面白いし
— くま (@shaki_n2) December 25, 2016
モチベーションアップのために参加するのはあり
合同説明会を就活のモチベーションアップのために利用するというのは良い方法になるでしょう。
就活に関してかなり早い時期から意識を高くもって活動するという人もいれば、なかなかやる気が起きない、就活の実感がないという人もいます。
受験と違って、就活はそこまで一斉感もないですし、大学に通っている普段の日常生活とは離れていますし、なんとなく就活感が出ないということはあります。
やらなければいけないことだと分かっていても、イマイチ気分が乗らない・・・。そんな状態のときに合同説明会のようなところに行くと、まわりの学生の動きもわかりますし、自分も頑張らないといけないとモチベーションが上がってきます。
就活へのドライブを入れる最初のきっかけをつかむということでも合同説明会は行く価値があるでしょう。
今日就職の合同説明会に行ったんだけど、めちゃくちゃ行って良かったって思った。抽選会で当たらなかったのはショックだったけど…でもすごい刺激になったしここはやめとこうってとこもあったから結果オーライ。そして来年の一月にインターンに行こうと心に決めたよね。
— 峠を超えろ (@qMWyZN9fNxTyXRp) December 1, 2019
説明会では大手ではないところをあえて狙う
合同説明会の参加ポイントとして大手ではない企業をあえて狙って聞きにいくのはおすすめです。
最初から大手狙いであれば大手企業でもいいのですが、ここは大手以外の企業の情報を聞く最大のチャンスでもあります。
大手であれば、個別説明会も十分に開催されていますので、後でじっくりと個別説明会で情報を得ることは可能ですが、中小企業であればそうはいきません。
例え大手思考であったとしても、ここで中小企業の情報を手に入れておけば、大手企業との比較もできて、今後の就活の方向性を決めるのに役立つということもあるでしょう。
説明会でもイベント型は別
合同説明会というと大手企業は少ないし、選考に直接関係はないし、そこまで行かなくてもいいかなという人はいます。
ただし、合同説明会のようなものでも、就活イベントがある場合は要チェックです。説明会といっても、本当に大勢の学生に説明するだけのものもあれば、イベントタイプとして、学生と直接コミュニケーションをとったりするものもあります。
直接コミュニケーションをとれるイベントであれば、人事やその会社の社員とじっくり話して、全体向け説明会では聞けないような話を聞くことも可能になります。
また、そのイベントだけの選考ルートがある場合もあります。
普通の選考ルートと異なるルートで受けることができれば、同じ実力でもルートが違うということで採用されやすくなることもあるかもしれません。
内定につながるイベント系は要チェックなのです。
他にもいイベントだと学生のESをチェックしてもらえたり、面接対策があったりするものもあります。
今の自分の実力を見てもらえるのに第三者の目で判断してもらえるというのは非常に良い機会になります。
普通の説明会なのか、それとも参加型へのイベントなのかによってかなり内容は違ってくるため、中身はしっかりとチェックしておきましょう。
行く行かないは本人の自由
合同説明会行く意味ないとかあるとかは本人が決めることなのじゃよ…
— れち (@cyna_) March 1, 2015
合同説明会に参加するのかしないのかは完全に個人の自由です。
行って別にたいしたことはなかったという人もいれば、行ってみて本当に良かった、就活の役に立ったという人もいます。
またその説明会に参加したことで、志望先ができたりと直接的な影響を受けるということもあります。
合同説明会はあくまでのイベントの一つなのであまりこの説明会に期待しすぎるのもいけませんし、目的を持たずにいくとよくわからないで終わったということもあります。
ただ、行かないで後悔するよりはちょっとでも気になるのであれば一度だけでも参加してみるのはどうでしょうか。
一度参加してみれば、なんとなくどのような感じかということがわかりますし、他の合同説明会には別に参加しなくてもいいとなるならそれはそれでいいことでしょう。
時間は場所によっては1日かかってしまうかもしれませんが、たった1日いくだけでわかることもあると思います。ダメだったとしても一度は行ってみる価値がはあるかと思います。
何に気づくことができるか
合同説明会に参加するメリット・デメリットをいろいろと上げましたが、このような説明会は何に気づくことができるかが大事です。
別にその参加企業の選考を受けることにならなくても、それで意味がなかったということはなく、さまざまな経験として、良いことはあります。
参加している中小企業には行きたくないと思ったのであれば、それは一つの判断軸ができたことになります。
参加している業界には興味がわかなかったと感じるのであれば、別の業界へのシフトが可能になります。
今目指している業界があるとしても、本当に他の業界であったり、中小企業であったり、多くの企業を見ない上で決めてしまって大丈夫なのか。
人生の大事な決断なので、できるだけ多くの情報に触れた方がいいのではないか。
そう考えている人は一度合同説明会に参加してみれば何か気づきが得られるのかもしれません。
まとめ
ここでは合同説明会が役に立つのかどうか、意味がないという意見もあるが実際はどうなのかということについて説明しました。
結論としては行く行かないは人の自由であり、意味のあるなしもその人によって異なるということです。
人によって何がきっかけになるか、ならないかはわかりません。全部の人に合う業態はありませんし、どの規模の企業が合うかもわかりません。
なるべく多くの企業を見て観察したいと思う方はぜひ合同説明会も一度見てみてください。
以下では就活エージェントについても紹介しています。
こちらも通常の選考ルートとは異なった方法で内定を取ることが可能になるというサービスです。
進路がはっきりと決まらない、大体は決まっていても他の道や知らない企業も調べてみたいという人はこのようなサービスもおすすめです。