MARCH未満の大学となると、就活の時期になると、結構就活は非常に厳しい、大手への内定は取れないというような情報を見かけたりします。
その情報の真否は怪しいようなものも多く、ポジショントーク的なものも含まれるため、すべてを簡単に信じてはいけません。
今回、MARCH未満で大手・有名企業からかなりの内定を取った人がいて、その人の就活法について書いたものを見つけました。
どのような方法で就活で成功したのか、それは本当なのかについて考えてみます。
気になるMARCH未満から内定を次々と取る人
MARCH未満から大手企業・有名企業に内定が取れる人というのは一般的に考えて凄い人、優秀な人だというイメージがあります。
まして複数社の大手企業から内定を取るとなると、相当な人物であるというように考えられます。
ただ、今回見つけた内定を取った人の情報としてはこのようなものが上がっていました。
・テニスサークル、レストランとアパレルのアルバイト
・業界大手の会社10社から内定を獲得
・TOEICのスコアもなかった
この情報を見る限り、本当なのか?と疑いを持ってしまいました。
正直、出てくる情報でこれだけ?というものです。
サークル活動もテニスサークル。別にテニスサークルが悪いというつもりは全くありませんが、就活で目立つ要素はない普通の学生生活です。
レストランとアパレルのアルバイトも、アパレルは接客系の強さが見えるかもしれませんが、そこまでの特別感が出るようなものではありません。
何か他の要因があるのではないかと思えます。
特別なことをやっていたのか?
この人が他に何か特別なことをやっていたのか?
就活中の動きを見ますと
・3年生の夏からセミナー、会社探し。学内就活セミナーと1dayインターン参加。
・3年生の冬からSPIの練習
・3年冬から春にかけて企業研究、大量のES提出。
・4年生発で面接ラッシュで内定
このような内容が確認できました。
時期を見ても、正直普通という感じです。
就活セミナーや1dayインターンということで、3年生の段階での意識は高めだということはありますが、それでもこれくらいは通常の範囲です。
インターンも長期であれば実際のプロジェクトに参加したり、会社の利益を出したりというようなことが見込めますが、1dayインターンであれば、事実上の会社説明会であり、高度な経験が積めるというものではありません。
量の勝負をしていたということ
一つ行動を調べていて出てきたポイントはあります。
それは「量の勝負」をしていたということ。
その量はどれくらいだったのかというと、180社程度と出ています。
これはプレエントリーなのか本エントリーなのかということはわかりません。
プレエントリーとしても180社は多いです。
やはりある程度の量をこなすことは内定につながるということは事実といえるでしょう。
受ける数が少ないということはそのまま球数が少ないということで、内定の可能性は低くなります。
就活は点数で評価されるようなものではありませんしどうしても運の要素が出てきます。
少数精鋭という考え方もありますが、それは能力が高い人に限定する話で、一般の人は数勝負をとった方が可能性は高まるでしょう。
この話を見ての感想
結局、MARCH未満から大手複数内定を取ったということでその内容を調べてみましたが、これ以上の情報は出てきませんでした。
この内容を見てどう考えるのか。何も目立った能力がなくても量で勝負したり、見た目や話し方を訓練することで大手内定がどんどん取れるようになるのか。
この個人的感想としては「そんなに甘いはずがない」ということです。
その程度の努力で内定が多く取れるのであれば、こんなに厳しい就職戦線にはなっていません。
実際にはもっと高学歴出身の人でもかなりの苦労をしている例はありますし、内定者のESやガクチカ内容を見ても、さすがにこれは凄いと思わせるようなものが連発されていました。
この内容を素直に信じてMARCH未満でも大丈夫だなんて考えていると痛い目に会う可能性があるでしょう。
隠された能力があるのでは?
このような大手に内定が取れたというような情報は出てきますが、ではこの人がウソをいったりごまかしているのかというと、さすがにそんなことをする意味はありませんし、本当に内定は取れているのでしょう。
それでは、どういうことなのでしょうか?
これは本人に自覚していない隠された能力があるということも考えられます。
・話の内容がロジカルで説得力がある人だった。
・謙遜してあえて出していないだけでサークル内での実績・エピソードが一目置かれるようなものだった。
・見た目の印象が非常によく、面接を通過しやすいような人柄であった。
こういう目に見えないもの、本人も自覚していない要素というのはないとはいえません。
内定者の話だけを聞いていると自分にもできるのでは、このくらいでも大丈夫なのかと思うかもしれませんが、目に見えない要素があった可能性は十分に考えられます。
極端な話、実は見た目がモデル急で特別な扱いを受けたかもしれませんし、資格や特技はなくてもトップクラス級営業マンの素質があったのかもしれません。
表面上にあることだけで、一般レベルを超えた成果が出ると考えるのは早計なのかなと考えます。
現実的にMARCH未満で大手に入れるのか?
例外的な人はもちろんいるとして、現実的にMARCH未満で大手企業・有名企業に入社することはできるのでしょうか?
実はMARCH未満の大手企業は以外と入っています。
疑うのであれば、企業別の採用大学を調べてみてください。
主要400社の就職率を見ると大体1割程度は大手に就職できていることがわかります。
外資系であったり、超難関企業と呼ばれるレベルのところには明らかに厳しいものもありますが、一般的な大手企業・有名企業の採用大学を見ると意外と存在しています。
人数の多い順に採用大学が掲載されているので、目立たなかったりその他扱いされているだけであって、各大学1名等で採用されることはあります。
1名の採用であっても、有名企業でも数百社もありますので、そう考えると途方もない夢というわけではありません。
学歴フィルターは存在する?
気になるのが学歴フィルターがあるのかどうか。
フィルターがあるから受けても無駄だという人もいるでしょう。
実際にあるのかないかというと、ある企業はある、です。
残念ながら不可能級にESすら通らない企業も存在します。
明らかにMARCH未満どころかMARCHレベル出身でも相手にされていないような企業もあります。
採用人数が少ないエリート企業系は危ないですね。
学歴フィルターは実はそんなにない。
落ちてる人はESの書き方、Webテストの点数で落ちてる。
逆にこの2つを極めればFランでも大手の書類通過できるよ!
(MARCH未満の友達に指導した結果より)学歴フィルターを言い訳にするな!自分より上の大学のやつらを蹴落とせ!#21卒 #22卒 #就活 #ES添削
— MARCH就活生N@22卒向け (@soukeinimakenai) April 29, 2020
大手だからといって全部の企業がフィルターがかかっていて突破できないなんてことはありえません。優良企業であっても、ESを見て簡単とはいいませんが気になる人がいれば面接に呼ぶ例は多くあります。
選考の最初の段階でどれだけ目立てるかが勝負です。
求められるレベルは高い
大手企業・有名企業に内定するのに求められるレベルは高いです。なんとなく頑張りましたで入れるようなものではありません。
世の中には、体育会で素晴らしい実績を持っていたり、海外での実績を持っていたり、とんでもない一芸がある等の人がいます。
実績がなくても圧倒的なコミュニケーション力等、凡人の域を超えたような人もいます。
学校で不利になるようであれば、それを乗り越えるような強い武器というのは必要となるでしょう。
大学生活の中で特別な行動を起こす
就活で求められるES、そして面接での自己PR。
これが地味な人で勝ち抜くというのは、高学歴タイプでないと厳しいと考えられます。
最初から大手に就職するのに有利な大学ではないとわかっているのであれば、大学中にあっといわせるようなエピソードを作っておくことです。
大学に入学するときは、頭がそこまでよくないとしても、入学後本気で頑張ったらTOEIC超高得点だったとか、外国の友人が多くなるとか、留学で活躍するとか、そのくらいのことは不可能ではないですよね。
最初から社会的意義が大きいような部活動、サークルに属して、一般のお遊びサークルとは全く違う動きをするというような選択肢も出てきます。
3年生くらいになっていても、就活は近づいても、まだ半年以上あるのであれば、思い切って一芸を身に着けるくらいのもの、衝撃的なエピソードをつくるくらいのことを考えてもいいのではないでしょうか。
就活の中で特別な行動を起こす
就活の時期が迫ってきている場合、過去のことはもうどうしようもありません。
普通の人並みの活動しか大学生のときにしていないのであれば、その結果はやはり、普通のものにしかなりません。
後は就活の中でどのように行動するかどうかです。
今回の例の人は、大量にエントリーをして、大量の行動をしたということがわかりますが、もし有名企業を目指すということであれば、その程度は当たり前であり、そんなレベルでは戦えない可能性もあります。
エントリーだけではなく、OB訪問を何十人もしているとか、社員とのコネができるくらいに徹底的に情報を聞き出しているとか、そのくらいのことは必要でしょう。
トップ層がどのようなレベルで就活をしているかを見ると、そんなことまでしているの?と思えるような行動量だったりします。
ここで紹介している就活エージェントのような通常ルートとは異なるサービスを使ってみるのもいいかもしれません。
普通に会社説明会に参加して、普通にESを出して、という他の人と同じことを同じ量だけしているのであれば、結果は同じものになってしまいます。
実際に入社して成功する割合は高い
そこまで頑張って大手に入社したとしても、入ってから活躍できなくてつらい思いをするのではないか?
そういう悩みもあるかと思います。あまりにも優秀な会社に入ってもそれはそれで大変なのかということもあります。
ただ中途半端にランクを下げた会社に入ったところでその会社が楽だとか働きやすいという保証はどこにもありません。人気がない企業になればなるほどブラック企業である可能性も高くなってきてしまいます。
実は有名大学出身でなくても企業の中に入って出世している人は結構います。
人数は少なかったりはするのですが、よくよく考えると上位大学出身の人が何十人もいる中で、その大学は1名しか入社していなかったとなると、少なくなるのは当たり前であり、出世する確率を見ると、実はそんなに変わらないどころかむしろ高いのではすら思えるものもあります。
学歴に関係なく突破して入社してきた人というのはそれだけの能力があって、下手な高学歴組よりも優れている可能性も高いのかもしれません。
社長や役員になれるのかというと、それはまた企業次第の話になってしまいますが、社内の出世ということでみると、結構希望が見られる企業も多いものなので安心してください。
今頑張れることは何かを考えること
MARCH未満で大手企業・有名企業に入りたいとする場合、それ相応の努力、結果が必要となるのは間違いありません。
他の人はどのようなことをして入社したかというのを調べるのも大事なことですが、今回挙げた例のように表面的には見えないというようなものもあります。
偏った情報だけを信じてはいけません。
自分が入社するのにはどうしたらいいのか。それは今できる限りの努力をするということしかありません。
仮に上位1割が内定できるとした場合、他の人と同じようなことをしていてはとてもそのグループに入れないということはわかります。
それであればひたすら動いてみるということ。
チャンスを見つけるためにありとあらゆる行動をとってみることです。
実際に大手に入社した人がいる以上、可能性はあるということです。
まとめ
今回は、MARCH未満で大手・有名企業からたくさん内定を取ったという話がありましたので、その話の内容の真否や中身についてとりあげてみました。
実際には、目に見えていないもので、特別な能力、目立つようなものがあったのではないかということが考えられますが、どのようなことがあったのかまではわかりません。
内定を獲得する情報としては世の中にはいろいろなものが溢れてはいまますが、そのくらいやれば大丈夫だと油断はしないことです。
一人一人もともと持っている能力は異なりますし、隠れた能力をライバルが持っているかもしれません。逆に自分は能力があるということもあるかもしれません。
自分のレベルを一段階上回る企業に入社するには、基本的にはそれだけの努力が必要となるということ。
できるだけのことをしたと胸をはって言えるようになるまで最大限頑張って挑戦してみましょう。