内定がなかなか取れない人と複数内定を取るような人がいる。
その違いは何なのでしょうか。
これを一言で説明することは難しいですが、その要素の一つとしては「面接の余裕感」という要素はあるでしょう。
余裕を見せるような学生が内定を複数取り、内定ホルダーとなっている人はさらに内定を重ねていくという傾向があります。
ここでは面接に必要な余裕感について話をしていきます。
内定が出た人は次の内定も取りやすい
内定が出た人は次の内定も取りやすい。
これは薄々感じている人もいるかとは思いますが、内定は一度取れば次の内定を取りやすい傾向があります。
なぜ内定を取ると次にもっと取りやすくなるのか。
これはだんだんと面接に熟練していくという要素もありますし、面接で出てくる余裕感も大きいのではと考えます。
もちろん余裕感があれば内定が必ず取れるというものではありません。
多くの企業の内定を取る学生の特徴はあるの?
ここでも書いたとおり、内定を複数取る人の特徴としては、最初からスペックが高い、経験値が違うという要素もあります。
そして就活に関しての熱意、研究度合い、意識の高さ等も、そんなに違いがなさそうに見えても、改めて比べると、一般の大学生とはレベル感が違うということもあります。
ですので、何かのポイントさえつかめば就活は全部余裕になって内定が複数取れるなんてことを言うつもりはありません。
ただ内定を取るポイントの一つとしては、余裕感は重要ポイントではあるかと感じています。
必死な学生と余裕のある学生のどちらを採用したいか
面接に必死で不器用だけど頑張っている学生と、なんでもすらすら答える、余裕がたっぷりとあるような学生。
この場合どちらを採用したいと思いますか?
なんとなく必死な学生の方が頑張っている感があって採用したいなという気分になりそうな気がしますが、現実はそうではありません。
必死だから採用したいという気持ちにはなりませんし、余裕を持って面接に臨んでいる学生の方が採用されることになるでしょう。
ここでいう余裕というのは、決して調子に乗っているとか、態度が大きいとかそういうことを言うのではありません。面接に慣れていて余裕で答えているということです。
企業は入社してから利益を上げてくれそうな人を採用したいもの。やはり面接にも慣れていてすらすらと返してくれるような余裕感があるという人。
すでに他の企業の内定も持っていて、余裕に溢れている、その企業で採用しなくても他の企業で余裕でやっていけるような人を採用したいのです。
採用面接では堂々としてコミュニケーション余裕感だすと好印象
話す内容はわかりやすく簡潔に履歴書には扱える機器やソフト、実務に役立ちそうな実績を書いておけば、面談内容の誘導やネタにもなるし、即戦力アピで一石二鳥
何もやってない?じゃあやればいい
実績のない根性論はマイナスポイント— Shiba-緑鳥@おマルチな犬飼い (@shiba_bird) February 28, 2020
1つ内定が出たからといって就活を終える必要はない
余裕感を出して複数内定を取りに行くということですが、1つ内定を取った後で他の企業を受けて内定を取るようなことをして大丈夫なのでしょうか。
このような心配をするかもしれませんが、それは就活生みんながやっていることであり、何の心配もいりません。
現在では無理やり学生を拘束することは、企業側も難しくなってきています。オワハラなんて呼ばれてプレッシャーをかけるところも出てきますが、社会問題化しやすい今、すぐにSNSで悪い情報が拡散しやすい今では、下手なことはできないものです。
もし何かを言われようと、行かなかった方の企業に対して今後連絡を取ることはありませんし、断ってしまえばその後の害になることはありません。
現実的には人事担当者もそこまで暇ではありませんし、追っても無駄なものは追ってこないでしょう。
第一志望と言っていてもOK?
第一志望と言って内定を取ったのにその内定を辞退してしまっていいのか?
これもOKです。これも就活生のみんながそうしているということ。
第一志望と言っても、後で他の企業も見て周ったら考えが変わったといって問題はありません。
就活の面接の場で、第一志望と言わないと面接を通過できないような雰囲気で聞いておいて、第一志望なのに辞退したと騒ぐこと自体がナンセンスなのです。
第一志望かどうかを面接で聞くこと自体も微妙な質問だと思います。
就活をウソつきゲームとさせてしまっている原因の一つでもありますね。
ウソでも御社が第一志望と答えるべきなのか?正直に言って内定が取れる?
内定辞退をすると怒られるのか?何か良い方法はあるの?
正直にやっている方が損をするということで、非常によくない仕組みがまかり通っていることになりますが、就活生は文句を言っても何も解決することはありません。
大事なのは自分の就職先であり、自分の人生が一番です。淡々と就活は続けてしまって問題ありません。
内定を取るには余裕感が大事
内定を取るには余裕感が大事だということを言いました。
すでに内定を取っているとこの感覚はわかるかと思います。
内定が1つあると、もし本命の企業に落ちたとしても、極論滑り止めがあるとして、どこも働く場所がなくなるということはないということ。その内定がそれなりの企業である場合は、さらに安心度も高まります。
そして、内定が1つあるということは、その人はすでに一般的に企業に認められる実力を備えているということでもあります。
この余裕感が本人を強くしてくれて、本命の面接でも強さが面接の中で現れ、内定のない学生よりも有利にしてしまうのです。
まだ内定をがない人はどうすればいいのか。
これは内定がないとしても、余裕感を出せばいいというのが答えです。
面接に対して余裕で回答できるような状態を作り出している、自ら優秀な学生で内定は今はないにしても、もう時間の問題で黙っていれば他社から出て、そちらの方に行ってしまうかもしれませんよ、というようなイメージが出ている。
このような状態を作り出せば、人事側も焦り、その人への内定を出すことを考え始めるでしょう。
手応えが変わってくる
余裕感を持って面接に臨むと手応えも変わってきます。
見せかけだけの余裕感ではなく、本当にやることをやっての余裕感ということになりますが、これ以上の内容は出せない、これで無理だったら別にいいという考えになってきます。
このくらいの余裕感を演出する、実際に感じ出すときが面接を次々に通過できる、内定も出やすくなるというときです。
大変で、しどろもどろに答えて、通過するかどうかもわからなかったなんてことを感じているようでは内定は出ません。
これで出ないなら仕方ないよね、そう思えるレベルまで自分自身の能力、ふるまい等も上げていく必要があります。
どうやって余裕感を出すのか
余裕感があれば就活の面接で強い、内定を取りやすいといっても、どうやってその余裕感を出すのかということが問題です。
余裕感を出す方法としてはこのようなことがあります。
本命以外で内定を取ってしまう
内定があれば次の内定も取りやすくなる。
この原則に従って、先に本命以外で内定を取ってしまうという方法です。
まずは難易度が低いと思われる企業で内定を取って、少しずつレベルアップしていくという方法です。
無理に本命以外で複数内定を取る必要はなく、1つ取れれば自信もつきますし勝負しやすくなると思います。
とにかく内定を取るために行きたいとも思わない企業を受けるなんていいの?と思うかもしれません。
別にそれでいいんです。本当の志望度は高くないとしても、もしかしたら志望度が高くなるかもしれないと思って受けてみました。その結果入社してもいいと思いました。
そんなストーリーを勝手に作っておいて、いざ他の内定が出たらその企業は辞退してしまえばいいんです。
就活は戦略的に行動すること、最初から本命や第一志望群で勝負していく必要なんて全くありません。
経験を積み重ねる
余裕感を出していくにはとにかく経験を積み重ねるということです。
内定が取れれば一番いいですが、必ずしも内定を持っていなくても、経験を積み重ねていけば十分に余裕を持って対応できるようになっていきます。
そのためには大量に面接を受けるようにするということ。
とにかく実践の中で経験値を増やしていくということです。
面接の中で聞かれる質問というのは、ある程度パターンが決まっていますし、本当に何十回も面接を受けていれば、だんだん慣れが出てきて、それが余裕感につながっていきます。
慣れたからだらけてしまうとか、手抜き感が出てしまう等ではいけません。そうではなく、一つ一つの面接は真剣にこなしながらも、その一つ一つで受ける負担はどんどん少なくなり、余裕になっていくという考えです。
質重視で受ける企業を絞るというのも一つの考えではありますが、それは優秀層が取ることができる戦略です。
面接に自信がない人はとにかく大量の面接をこなして自分のレベルを上げていった方がいいでしょう。
模擬面接を受けてみる
面接をたくさん受けて経験を積むのがいいですが、なかなかそれも大変、そこまでも大変という場合、またさらに準備を重ねたいという場合は模擬面接をやってみるのがいいです。
そのようなサービスを行ってくれる場所もあるでしょう。
友達同士でESを見せ合ったり、面接練習をするのもいいと思います。
就活エージェントを利用して面接を見てもらうのもいいかもしれません。
面接に関しては自分だけだと、どうしても緊張感というのが出てこないですし、聞かれたときにスムーズに反応できるかという経験を積むのが難しいです。
模擬面接ができる環境に飛び込んでみて練習するというのはいいと考えます。
徹底的な論理詰めをしておく
実践が大事であることは言うまでもありませんが、自分自身でも徹底的な論理詰めをしておくのはいいことです。
なぜそう思うのか、そのように発言した理由は何故か。
これをずっと繰り返し、何を言われても絶対に回答できるというくらいにまで極めておくのです。
経験も大事ですが、事前準備も限界までやっておくというのも大事です。
ここまで準備して答えられなければ、他の学生も答えられないというくらいに用意しておけば安心できます。
聞かれることなんてパターンが決まっていますし、あまりにも常識外れた質問というのは企業側もしにくいはずです。
事前準備もやればやるほど勝率が高まるのでやらない手はありません。
わからないものはわからないと堂々と答える
経験と事前準備が十分にできるようになっていけば、もしわからない、回答できないような質問が飛んできてもうろたえることはなくなります。
わからない質問に対して素直にわからないと答えるのも大切なことです。
知識を問うものであったりすると、その時点の能力によっては答えられないものも出てきます。
すみません、勉強不足です、と素直に答えることによって、実際にはそこまで悪い印象は与えません。
全部の質問が勉強不足ではどうしようもありませんが、いくら対策をしていっても、わからないものは出てきます。
わからないものに対して無理やり回答しようとするとボロが出てきて、かえって印象を悪くしてしまいます。
徹底的に実践をし、自分でも研究を重ねていれば、わからないときにわからないと答えても、他の部分で挽回できますし、気にならなくなってきます。
面接が終わった後は反省を
一つ一つの面接が終わった後にはしっかりと反省をすることが大事です。
その面接ではスムーズに回答できていたのか?余裕感は出ていたのか?
繰り返しになりますがが余裕感と礼儀正しくない等は全く異なりますので注意です。
余裕がない人は自信がなく見え、面接官から見ても魅力的な人に見えなくなります。本当に余裕があるほどの実力がある人間は、そんなに採用してもらうのに必死にへりくだるなんてこともありませんし、堂々と勝負してくるものです。
この雰囲気を出せていたのか、また面接で今回の回答で問題のあるものはなかったのか、等を忘れないうちに反省し、次回に向けて対策をするようにすれば、経験値はどんどんと上がっていきます。
本命を後にすればするほど経験値は上がり、他の学生に負けないような面接をすることができるようになりますね。
まとめ
ここでは、就活の面接に対する余裕感ということについて話をしてみました。
余裕感というのは自信と似たようなものです。
自信がない人を採用したいとは思いません。
内定を取るには戦略的に動いて、本命の勝負をするころには面接官にこの人は実力があって余裕も感じられる。そう思われる存在になれるように進めていきましょう。