OB訪問は就活に必要なのか不要なのか。
絶対に必要なものであるということはどこの企業も言っていませんが、OB訪問をすると有利になるような風潮はあるように思います。
ただ、手間もかかるし、大変だし緊張もするしということで、そんなに気軽にできるものでもないのがOB訪問。
今回はOB訪問不要論というものもありました。OB訪問をしなくても内定は取れますが不要とするのはどうなのか?この点について考えてみます。
OB訪問不要論とは?
OB訪問不要論。このような言葉が出てくることがあります。
それは数々の内定者が情報発信をしていく中で、特にOB訪問をしなくても内定が出たという人、また実際にOB訪問をしたけれどもその企業にはいかなかった人、内定を取ったけれどもOB訪問のメリットを感じなかった人等が出てきているからです。
OB訪問をしないと内定が出ないということはなく、そもそも受ける企業すべてのOB訪問をするということは物理的に不可能に近いものになります。
時間がかかってしまうということで他にやるべきことがあるのであれば他のことを優先した方がいいと考えるのがOB訪問不要論を唱える人ということです。
この内容を見て、これだけでOB訪問をすることをやめてしまうのはおすすめしません。
OB訪問にはいろいろなメリット・デメリットもあるものでそのことをよく比較検討して決めるべきです。
OB訪問は業種によるので気をつける
OB訪問をした方がいいのかどうか。
この中には業種、業界による違いもあるので、気をつけてください。
実際に自分が受ける業界がどのような特徴となっているのかを把握することが大事です。
OB訪問を重視している業界として総合商社、通信会社、金融機関、保険会社があるというような話も出ています。
特に総合商社系はOB訪問をした方がいいという話が多いように思えます。
だだしこれも絶対ではありません。
OB訪問無しで内定を取った人もいますし、業界によってはリクルーターが実質OB訪問と同様ということもあるでしょう。
OB訪問を未だに重視してる会社って人を評価する時に熱意とか学閥とかを重視してるってことだからあまり良くないサインだと思うけどな。OBに話聞くこと自体は良いことだけど、商社アカの人が学生煽ってるのとか見るとどうかと思う。#就活 #OB訪問
— Moto @ Singapore (@mtbr27) January 2, 2020
このツイートのように、学閥がある、熱意重視系のところは気をつけた方がいいかもしれません。
本音は内定を取ってから調べればいい?
OB訪問をすれば本音の情報が手に入るかもしれないけど、本音を知りたければ内定を先に取ってから調べればいいのでは?
そんな考え方もあります。
これはその人の考え次第で何を知りたいかということにもよります。
選考を受ける段階ですべての会社の本音を調査するよりも内定後に行くかどうかを本音を調べて決めるというのも考え方の一つです。
ただしこの方法では選考のときに本音の情報が入らないため、面接での差が出てきてしまいます。
面接のときにその企業の実態、本音を知っているからこそできる話や質問というのもあるかもしれません。
知りたいのが福利厚生や給料等でしたら内定を取ってからでもいい話になるかもしれませんが、もっと深い内容のもの、選考のときに話に出してウケがいいもの等もあると考えると、安易に捨てることができるものではありません。
若手しか会えないから意味がない?
OB訪問で会えるのは必然的に若手の人中心になります。
なかなか管理職の方や経営層の方に会うというのは難しいでしょう。
学生の方が大量にやってきて管理職の時間を取ってしまうとなるとそれはそれで問題になってしまいます。
経営層まで行くと、それはもはやOB訪問ではなく最終面接になってしまいますね。
若手しか会えないから、選考の決定権を握る人に会えるわけではない。
これは事実です。
だからといってOB訪問が意味がないとか、不要というのは、言い過ぎではないでしょうか。
本当に若手の社員に聞きたいことは一つもないのでしょうか?
入社して数年以内の、自分が入ったとして数年後の姿が目の前にあるわけです。そこで選考時の話であったり、入社後の話を聞けるということは大きなメリットがあるのではないでしょうか。
時間がかかるからOB訪問ができない?
OB訪問には時間がかかります。会ってすぐに聞きたいことだけを聞いてさようならというわけにもいきませんし、時間や場所の調整、聞くことの事前準備も含めると、そこまで気軽にできるというものではありません。
この時間を他のことにまわしてOB訪問をしない代わりに、何か有意義な活動ができるのであれば、そのことを止めはしません。
説明会や面接がすでに詰まっていて身動きができないということであれば無理にOB訪問を入れるものではないでしょう。
むしろピークになる前にOB訪問は済ませておきたいものです。
そこまでのときではないときに、OB訪問を避けてまで他にできる効果的なことというのはあるのでしょうか?
面倒だからやらないというのであればよくありません。
それは自分の内定可能性を下げているだけです。
やり方次第の話で、時間をかけてもそれだけの有意義な情報を聞くことができればいいですし、実際の選考に入ってもOB訪問のときの話が活きてくるようなことをすればいいのです。
実力がない人ほどOB訪問の力を使うべき
OB訪問をしなくてもいいのかどうかということですが、実力のない人ほどOB訪問の力を使うべきだと考えます。
内定の合否に直接は関係ないとしても、OB訪問をすることで、他の一般の人が知ることができない情報がわかれば、選考は有利になりますよね。
また面接の場でもOB訪問をしたということをアピールすることができます。
実力がある人であれば、そんなアピールはいらないかもしれません。
最初から優秀な人であれば、OB訪問のあるなしに関わらず企業側としてはその人が欲しいわけですから、わざわざアピールをしなくても十分合格点に達しているわけです。
説明会からでも、その場の質問等で十分な情報を入手できる場合もあるでしょう。
OB訪問は上級者がするというよりも、むしろ自信のない人がすることによって、詳しい情報を得ることができたり、選考でアピールする材料を増やせるというものです。
OB訪問はできればした方がいい
OB訪問不要論というものも出てきますが、個人的には真に受けてOB訪問をしないよりは、できるのであればやるにこしたことはないと考えます。
実際に希望の企業のOB訪問を何社かやってみて、自分にとって必要ないと思えば、それでストップすればいいと思います。
やらないでその企業の選考を受けて、失敗して、あのときOB訪問をもっとしておけばよかったと思ってももう遅いのです。
絶対にしなければいけないものではないとしても、やった方がプラスになるのであれば、どのようなものなのかやってみた方がいいのではないでしょうか?
相手を見極める
OBによっては態度が非常に上から目線であったり、話がただの自慢話であったり参考にならない人も出てくるでしょう。
誰に当たるかわからないですし、すべての人が優秀だというわけではありませんが、こういうことも当然あります。たまたまそういう人だったということで割り切ってもいいですし、あまりにもということがあればそれはその会社がそういうカラーがある可能性もあります。
会社の関連としてOB訪問に来ていて、その程度の態度ということは、会社としてもその程度のところかもしれません。
このあたりは上手く相手を見極めていく必要があります。
自己PRや志望動機を見てもらえるかも
自己PRや志望動機、企業研究でとても忙しいということが多いかとは思いますが、そのOBに対して、今の自分の情報を見てもらえる可能性もあります。
人によりますので絶対にというわけではありませんが、上手く見てもらってフィードバックがもらえれば、それはその会社に内定した人から見た評価が得られるわけです。
そこで指摘が出るような内容であれば修正して本番に臨むということができます。OB訪問の場を利用して、自分の内容をブラッシュアップさせることも可能なのです。
最近OB訪問で大学生の本選考やインターンのESを見ることが増えている。
その中で気になることが「職種や仕事をどこまで理解しているのか?」ということ。
自分も当時理解出来てないままES書いてたこともあったけど、今思えば動機と仕事内容にズレがあるともったいない。最低限は調べた方が良いなと。
— かびら@没頭するオンラインセールス (@kabira__yr) June 14, 2020
優秀な場合、人事に話をしてもらえる可能性あり
もしあなたが優秀な能力を持っていたという場合、OB訪問によっては、人事側に話を通してくれることもあります。
OB訪問は若手だから、選考には影響しないからとはいっても、それは建前であって、実際には選考につながるルートを持っていることもあります。
これはあれば本当にラッキー程度のものです。OB訪問に来る社員側もそのような仕組みがあることを知っていても本当に使ってくれるかどうかはわかりませんし、無条件に上げて能力が低かった場合の問題もありますのでそう簡単なことではありません。
一応そういうこともあるということを頭の片隅において臨むようにしておきましょう。
徹底的な行動をしなければライバルに勝てない
OB訪問をするかしないか、どちらかがいいのかで悩んでいるという人もいるかと思います。
就活は本当に徹底的な行動をしないとライバルに勝てません。
あなたが最初から優秀であったり、そうでなくても他に有効な手段を持っているのであれば、そこまで気にせずに進めるべきです。
もしそんなにライバルと差をつける方法を持っていないということであればOB訪問をしてみるのはいいと思います。
中には徹底的にOB訪問をやり抜く人もいます。それこそ数十人に会ったりしていて、勝ち抜く優秀層は動きが全く違うものです。
何十人ものOBに会って話を聞いたりしている人が、選考のときにライバルになったら嫌ですよね?
選考でも1社複数のOBと会っている場合、そのことをアピールして熱意を買われるということも十分考えられます。
この方法が正解とは限りませんが徹底的に会いまくるという方法、または思いっきり調査した結果をOBにぶつけてみて、ライバルを出し抜くような志望動機を作る等、徹底的にやってみるべきです。
オンラインという方法もあり?
この記事を見ているのがいつの時期かにもよりますが、昨今の状況の場合、どうしても直接会うというのが厳しい、会いにくいということもあるかもしれません。
OB訪問をオンラインで行うということも出てきています。
オンラインであれば場所にとらわれない分、いろいろと融通が効くかもしれません。
その代わり直接対面ではないので、何か突っ込んだ話がしにくかったり、形式的な感じになってしまうということもあるでしょう。
直接対面が一番いいとは思いますが、難しい場合もありますし、オンラインも状況によって上手く利用するというのもいいかとは思います。
私は今OB訪問をオンラインでする事にすら怯えてる。オンラインで自分を伝えられる気がしないのに評価されるが怖いから
だから21卒の先輩方はどんな先輩も尊敬する、ほんとに全員が納得できる結果になったら、、って思う— 22卒 就活アカ (@shukatsu_22_n) June 21, 2020
まとめ
ここではOB訪問不要論という話が出てきましたので、改めてOB訪問の意味等について整理をしてみました。
結論としては、絶対に内定を取るのに必要なものとまではいいませんが、できるのであればした方がいいというものになります。
特に就活に自信のない人ほどすることによって何か情報が入ったり、気づきを得られたりすることがあるかもしれません。
選考の場においてもOB訪問をしているということは、熱意があるというようにとってくれる可能性も高いです。
OB訪問をするチャンスがあるのであれば、上手く利用した方がいいのではないでしょうか。