就活には大学指定の履歴書と市販の履歴書はどちらがいいのか?
就活の時に使うものとして履歴書があります。
履歴書はアルバイト等で何度も使ったことがあるという人もいるでしょう。
でも、就活で使うとなると、非常に大事なことになりますしどういうものを使えばいいのかということも気になるかと思います。
ここでは大学指定の履歴書と市販の履歴書のどちらを使う方がいいのか、またそれぞれにはどのような意味があるかということについて考えていきます。
採用には大学指定か市販かが影響するの?
履歴書一つといっても、それが採用に影響するのかということになると選ぶのも慎重になってしまいます。
実際のところ、大学指定の履歴書か市販の履歴書かよって採用率等に影響するのでしょうか?
この結論としては「履歴書の形式で決まるなんてことはありえない。どちらでもいい。」です。
学生側が気にしすぎてしまっているだけで、採用する側からすると、見たいのは中身であって、履歴書の形式ではありません。
特に新卒の採用活動においては、大量の学生が応募してきますし、最終的に内定を出すかどうか決めるのはあくまで面接。
履歴書は初期で大量の情報を見るというもので、そんなときに一つ一つの細かい形式によって判断するなんてことは極めて考えにくいことです。
採用担当者の好み等はあるかもしれませんが、そんなことを考えても仕方ありません。
どの形式を使うかということは本質ではないということです。
大学指定の履歴書はどう違うのか?
選考はどの履歴書を使ってもいいということですが、大学指定の履歴書は大学指定ならではのメリットというものもあります。
それは「就活に就活に最適化されている」ということです。
市販の履歴書は本当にバラバラです。
購入するときはその項目をよく見てからにしないといけません。
明らかにアルバイト用のような項目になっていたり、項目が少なかったり、転職用に作られていたりということで、新卒の就活で使うには不自然なものもあります。
大学指定であれば、間違いなく就活用として最初からそのために作られたものであり安心です。
そして過去使われてきているという安心感があります。
すでに過去の先輩方が多く使ってきて、内定を取っているフォーマットだということです。
歴史がありますので、その履歴書を使ったせいでダメになるなんてことは、まずありえないのではないでしょうか。
大学指定の方が情報が多く書ける
大学指定の履歴書のメリットとしては、就活用に作ってあるということでより多くの情報を掲載させることができるようになっています。
就活に関しては情報が多いのと少ないのでは多い方がいいものです。
シンプルにまとまっていていいとはならず、情報が少ないとそれだけで不利になってしまうこともあります。
もちろん多いといっても、内容は精査する必要があります。
履歴書といってもそれ一枚で選考に影響するわけですし、手を抜いてはいけません。
市販だと余計な項目が入っていて、どうしてもその項目はスカスカの状態になってしまったりもするんです。
就活用であればきちんと埋められるような項目がそろっていますし、安心できます。
企業側から見ても多くの情報を知れて便利
企業側から見た場合も履歴書で多くの情報を知ることができるのは便利ですよね。
履歴書1枚で選考をするというのははっきりいってかなり無理があります。あんな紙1枚でその人のことなんてわかるはずもありません。どれだけ良いことが書いてあっても、人格的にどうかなんてのは絶対にわかりません。
ましてそれがアルバイトの面接のような卒業した学校と資格、賞罰だけでスペースを占有してしまって他の情報がないのではどうやって採用不採用を決めるのでしょうか。
採用を履歴書で判断するという企業は今の時代ではやや古いとは思ってしまいますが、それでも要求する以上はベストの状態のものを出さなくてはいけません。
大学名アピールには便利かもしれない
大学指定の履歴書でちょっとだけ得できるかもしれないというのは大学名が明らかにわかるということです。
封筒等も含め、大学のロゴや大学名がはっきりとわかるようなものもあります。
もし大学が有名大学であれば、ぱっと目に留まるというだけでもいいですよね。
大量の履歴書をさばいている人なんて、1枚の履歴書にどれだけの時間をかけることができるのかということ。企業によってそこにかける時間というのはバラバラにはなりますが、目に留まればそれでその選考はクリアというところもあるでしょう。
もともと有名大学であれば、黙っていても選考通過できることも多いでしょうし、有名企業になれば有名大学も珍しくありませんので、どこまで有効かというのは怪しい面もありますが、なんとなく目に留まりやすい工夫の一つとして使うのはありだと考えます。
市販の履歴書を使うメリット
大学指定の履歴書を使うことが素晴らしいというような内容を書きましたが、市販の履歴書を使うメリットというのももちろんあります。
大学に行かなくてもいつでも買えるということはありますが、それはあまりたいした話ではありません。
一番のポイントは自分の好きなものを選んで使えるということです。
履歴書というだけで、どこの履歴書という指定はありませんので、複数の履歴書を見比べて一番自分の書きやすいものを選べるのです。
あまり項目が指定されているよりも自由欄が多い方がいいという方もいますし、スペースの都合上で、自分に有利な内容がたくさん書けるものがいいという人もいるでしょう。
その人に合わせて選べてベストのものを選べるというのはいいですよね。
履歴書を使う場合の注意
履歴書を就活用として使う場合の注意点は何があるのでしょうか。
通常の履歴書と違い、事務的なものよりも選考にかかわってくると違いがあります。
新卒就活の場合大量応募者の中でどうやって勝ち残るのかということになりますので履歴書でつまらないミスをしないようにしたいものです。
空白のままではなく、できるだけ情報を入れる
履歴書の欄、特に自己PRのような文言を入れられるところには、隙間をあまりつくらずできるだけ情報を入れるのがポイントです。
たくさん書いてあるから見づらいというようにはなりません。字が読みにくいのは論外です。下手でもいいので丁寧に書いた字はわかります。
どうしても適格な内容が書いてあったとしても空白が目立ってしまうと印象が悪くなってしまいます。
内容の良し悪しではなく、書こうと思えば書ける欄があって限界まで自分をアピールできるのに、それを書かないということは熱意がないのでは?と解釈されてしまうわけです。
採用担当者の評価なんて本当に人ぞれぞれで、簡潔な内容が良いという人もいるかもしれませんが、一般的にはぎっしりの方が熱意も見えますし、通過率は上がってくるでしょう。
どれだけ凄い経歴の人であったとしても、その会社に入る熱意がないということは、採用しても内定辞退される、滑り止めか等とも思われかねません。
一社一社書くのは大変ですが、しっかりと中身の詰まった履歴書を用意するようにしましょう。
書き間違えたら作り直す
就活で使う履歴書は書き間違えたらそこで直したりしないで原則作り直すようにしてください。
これがとても面倒な作業で微妙なものでもあります。
最後の最後で1文字間違えたとか、本当に微妙ですよね。
これも人による評価は様々で修正液を使おうと二重線だろうと別にいいのではと考える人もいます。
ただそうでない人もいますし、微妙に引っかかってしまうということもあります。書き直そうと思えばできるのに、そうしないで提出してきたということは、その程度の企業でしかない?等と深読みされてしまうリスクもあります。
これも個人的にはどうかと思うところですが、余計な印象を持たれて損をする必要はありません。
履歴書・ESでの文字ミスは
完全アウト?何回、何十回ていう回数添削して
文字抜け訂正がないように。履歴書でのミスは、今後仕事をする上で書類上におけるミスをやりかねないと思われる。また、【正確さが足りない、適当な人である】といった人物評価も下がる。#21卒#22卒 #就活生と繋がりたい
— ここから@就活生・転職者向けエージェント【面接に絶対の自信を持つ力】 (@yuka_goal) April 23, 2020
いきなり書かずに構成を考えてから書くこと
履歴書の書き方ですが、いきなり書き始めるのではなく、きちんと構成を考えてから書くようにしましょう。
当たり前といえば当たり前ですが、念のためということで注意です。
履歴書をわざわざ見るということは、きっちり情報をまとめる能力、見せる能力も求めているともいえます。
なんとなく直接書き始めて途中で表現に悩んだり、思ったほど文字数がいかなかった、上手く終わらなかった等のことも起こります。
履歴書はアルバイトのときとは異なり、みんなが気合を入れて作っています。ベストの状態を尽くせるように、構成をしっかり考えた上で、練習をして、それから本番用に書くようにしていきましょう。
履歴書を出すタイミングは?
履歴書はどのタイミングで企業に提出するものになるのでしょうか。
実は、今は履歴書を選考で使わない企業も多いです。
企業側からすればESで自社の聞きたいことを聞けるわけですし、ウェブ上で完結すれば、企業内で見やすく加工することもできます。
わざわざ履歴書で見ても、履歴書では書ける内容も限られているものになりますし、履歴書で何か基準を設けて採用可否を決めるのは現実的ではありません。
新卒の場合、ポテンシャルが大事になりますし、ESその企業ならでは独自項目を設けて、学生の独自性を見ていく方が採用としてはやりやすく、人柄の特徴もつかみやすいように思えます。
最初から最後まで履歴書を使うことなく、採用確定後に個人情報だけ提出して終わりという企業もありますし、その方が合理的だなとも思えます。
履歴書で審査するのは古い企業かも
履歴書を使って採用の可否判定をするというのは、すでに書いたとおりやや合理的ではありませんし、古い体質の企業ということもあるかもしれません。
履歴書ということで従来の紙で体裁が整ったものが欲しいということで、本来の採用としては非効率なものを使っているわけです。
履歴書も1つとして使うだけであって、他にもES等の複数の情報をとって総合的に判断しているというのであれば、それは問題ないかもしれません。
あまりにも細かく履歴書の形式にこだわるということは、入社してもそういう体質がある企業だということも考えてもいいかもしれません。
気にする点は履歴書の体裁ではない
履歴書が大学指定のものだとか、市販のものだとか、どちらがいいのかという話をしてきましたが、本当に気にしなければいけないのは履歴書の体裁ではありません。
大切なのは、中身であり、その履歴書を読んだだけでその人の人柄がなんとなく伝わってきたり、採用に値する人だ、一緒に働きたいと思える人だということを伝えられるものでなければいけません。
また現実的なものとして初期の選考を勝ち抜けるために、何か目に留まるというようなもの、次の面接に進む対象としてざっと読んだだけで振り分けられるものであることが大事です。
細かい形式がどうこうということではなく、その中身から信頼と熱意が読み取れるかどうかということ。
形式をどうしようかと悩むくらいであれば、そこではなく中身をどうするかを真剣に悩んでいくべきでしょう。
まとめ
履歴書は大学指定のものがいいのか、市販のものがいいのかということについてここでは意見を書いてきました。
結論としては、そこで決まるものではないので、好きな履歴書を使おうということになります。
履歴書の形式なんて細かい話であり、そんなところを重視する企業というのは保守的であり、本質を見誤っています。
形式をどうにかするということではなく、中身をとにかく充実させるということ、企業の採用担当者に会ってみたいと思えるような内容を書けるように頑張るようにしていきましょう。