学生時代たいした経験をしていない人はES、ガクチカをどうする?

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ESを書くときに求められてるのはガクチカ。「学生時代に力を入れたこと」これがスムーズに書ける人はいいですが、全員が全員そんなに凄いことがあるわけではないと思います。

気がついたらそんな時期になってしまって、どうしようと悩んでいる人、ないことはないけど、人より優れた特別なものなんて持っていないという人、そんな方はどうすればいいのかについて考えてみます。

ESを書く段階になって急に求められても困る!

ESを書く時期がやってきて、さあ学生時代に力を入れたことを書いてください、と急に言われても本当に困ってしまいますよね。

そんなことが大事になるのであれば、もっと早く言ってよ!と思いませんか?実は何十年も求めるものは根本的には変わっていないので、意識が高い人であればもっと早くから動けていたということもあります。

今この記事をいつの段階で見ているかはわかりませんので何とも言えませんが、もう書く時期が迫っている段階で今から新しいことを頑張るというのはかなり無理があります。

力を入れたことが数日や数週間レベルでは、説得力に欠けますし、学生時代ということで大学の時間を大きく使ってやってきたことを見出さないといけません。

書くことがないといっても、なんとしても絞り出して書いていくしかありません。
その中でどうやって選考を通るものを仕上げられるのかの勝負です。

学生の大半はたいした経験をしていない

何を書いていいかわからない、たいした経験がないということがよく出てくるかと思いますが、実際のところ学生の大半はたいした経験をしていないんです。

そんなに凄いことをする大学生がそこら中に溢れていたら大変なことになってしまいます。

普通の大学生なんて

・アルバイト
・サークル
・ゼミ
・趣味

このくらいの活動内容になってくるのではないでしょうか。
他に上のことをやらない代わりに何か特別なことをやっている人もいるかもしれません。

ちょっと羽を伸ばして世界中を旅するくらいはしたことがある人もいるかもしれませんが、それでもありがちな域を脱しているとはいえません。

本当に普通の大学生なんて、サークルかアルバイトで後は遊んでました、合コンばかりやってましたなんて人はたくさんいて、そのような人達が実はそれなりに良いとされる企業の内定をどんどん取っています。

たいしたことをしていないとESを突破できない、内定が取れないと考えてはいけません。

たいしたことではないことの中から話題を見つけてくることがむしろ求められていることなのです。

即戦力なんて普通は求められていない

企業が何を学生側に求めているのか、ESを書くときもそれを考えなければいけません。

大前提として企業は学生側に即戦力なんて求めていないということです。
即戦力なんて言葉を出す企業もあるかもしれませんが、本当に即戦力を求めるような職場であれば求める条件がもう最初から違っていて、一般の学生から幅広く採用というのは行わないはずです。

最初から技術レベルで即戦力を求める会社は、そういう学科、そういう研究をしていた人が行くところであり、普通の学生が行く会社ではありません。

普通の学生が行く会社で会社が言う即戦力なんて、働きだしたらすぐ戦力となるように意識の低い人はいりませんよというイメージでしかなく、実際に何かの即戦力を求めているわけではありません。

本当に即戦力が欲しいのであれば中途で採用すればよく、新卒を採用する必要はありません。一度もアルバイト等を除いて社会で働いたことをない人を採用したいということは「ポテンシャル能力に期待しているから」です。

これから伸びてくれそうな雰囲気であったり、すでにいる社員と一緒に協調して働いて育ってくれそうなイメージを出せばいいということであり、何か強烈な実績が必要かというと、そんなことはありません。

学生時代にアピールできる実績なんて自分では凄いと思っていても社会人からすればたいしたことのないものばかりになります。

実績がどうこうではなくて、求められるのは「経過」であり、どう考えてきたのか、どのような人物像なのかが想像できるようなものであればいいのです。

印象的な出来事を振り返れば何かはある

たいしたことがない、何も書けることはないといっても、全く本当に何もしてこなかったという学生はいないはずです。

希望をもって大学に入ってきて、入ったのに何もしていないなんてことはなくて、サークルやアルバイト、それをやっていなくても勉強や趣味の一つくらいはありますよね。

学生時代にあった出来事、印象的だったことをすべて洗い出していけば、そのときにどう行動したかということからガクチカが見えてこないでしょうか?

それがたいしたことではないかもしれませんが、まわりの人もどうせたいしたことは書いていません。話の見せ方や膨らませ方の問題であって、工夫すればなんとかなります。

大学に入って2~3年、自由な時間を生きてきたのであれば、何か自分の軸となるような考え、つらいことでなくてもいいので頑張ったことが出てこないでしょうか?

遊びでも全然かまわなくて、遊びの中でも人間関係が出てきたり、調整することが出てきたり、自分の中での立ち回りであったり、継続することであったり、何かが出てくるはずです。

ハイレベル企業の場合はそうはいかない?

学生時代はたいしたことをやっていなくても大丈夫という趣旨で今回記事を書いていますが、ハイレベル企業の場合はそうはいかないということもあるかもしれません。

内定者のほぼ全員が上位大学の学生が占めるような企業、倍率が何百倍もあるような超人気企業となってくると、さすがに厳しいということもあるのかなとは思います。

ただ、感覚としてですが、大手クラスでも日系の会社であれば、大半のところはそこまでのスーパーエピソードまではいりません。

それこそエリート級の経験を持つ人は外資系に流れたり、一般的に入社できないレベルの会社に行きます。

大手であっても、大半の学生経験なんていうものはたいしたものではなく、サークル・アルバイト程度の話でそこからどう広げるかで勝負が決まります。

よほどのハイレベル企業に行かない限りは心配はいりません。

話を盛っていいかどうか

就活のESであったり、面接で話を盛っていいのかどうか。
これは結構賛否両論になる話なのかなとは思います。

話を盛るのはそもそもよくないというような原則論から、話を盛ったことが企業側にばれて余計なマイナスポイントになるからやめた方がいいというような意見もあります。

いろいろな話はありますが、ESや面接で話を盛るというのはありだと考えます。

結局のところESを通過しなければいけませんし、面接を通過して内定を取らなければいけないわけです。そのためにできることであれば話を盛ることによって有利になるのであればやってもいいでしょう。

ただしある程度の条件があります。

盛るのとウソは違う

話を盛るというのとウソというのは似ているようで違うことです。
ウソというのは全くやってもいない話を作ってしまうということです。

テニスサークルで一般の人として参加していたのに、リーダーをやっていたということをいうと、それは本当のことではありません。
実際にリーダーとしてどんな経験、苦労があったのかということを事細かく突っ込まれたときにボロが出る可能性はあります。

そうではなく、テニスサークルで例えば何かのイベントをやっていたとして、本当はそこまで大変でなかった出来事をやや大げさにいって苦労したという話にするということ。このレベルであれば、やったことは間違いないですし、ウソでもありません。解釈の違いです。

こういうものであれば、ネタのレベルを上げることにはなっても、内容自体はあっていますので、おかしな矛盾が起こりにくいのです。

リーダーをやっていた等の実績はいらない

どうしてもES等ではなんとなくサークルでリーダーをやっていました、ゼミでリーダーをやっていました、アルバイトでリーダーを、とリーダーであることを主張したくなってしまいます。

実際にはリーダーの実績ということが求められているわけではありません。またあまりにもありふれたものになってしまいますので、逆にわざとらしさまで感じてしまいます。

欲しいのは役職・肩書ではなくリーダーシップを発揮したのか、または協調性を発揮したのか、何か継続的な努力をしたのかというような中身の方向性です。

学生の実績なんて大半がたいしたことはありませんし、変な見栄をはることは、微妙な空気を出すだけになってしまいます。

中途半端な実績を出すくらいであれば、何か大きな実績を出したわけではありませんが、協調性があるいい人で、素直に頑張りますくらいの雰囲気を出していた方が人柄重視で採用になる可能性も高くなるかもしれません。

話を盛るのはいいですが、本当に必要な内容なのかということ、また結局ボロを出すくらいであればやめるということ。大げさに言うという範囲内でメリットがある場合のみ使うようにしていきましょう。

文章力に問題がある場合もある

学生自体にたいしたことをやっていないとしても、それでも内定を取っていく人たちはたくさんいます。

実際に選考が始まっても上手くいかないという場合、実はESの文章力に問題があって、失敗している可能性もあるかもしれません。

同じ内容でも、もっとよく表現できないか、書く訓練をしていくことも大事です。

いくつかパターンを作って、同じ内容を別の書き方をしてみたり、何度も見直していくうちによりしっくりくるものが作られるようになっていきます。

そんなに高度な文章力が求められているわけではありませんが、明らかに国語力に問題があるという場合等、文章の書き方を勉強することで改善する可能性もあります。

内定者のESも実はあてにならない

ESの参考として内定者のESもよく情報が出回っています。
どのようなことをアピールしているのかということで参考にしてみるのはいいでしょう。

ただし、あまりにもあてにするのはよくありません。
内定者しているからその人のESが絶対的に優れているかというとそうとも限らないことも多いです。

ESはあくまで、選考の初期段階における通過かどうかの判断にすぎません。最終的には面接の結果で変わるので、ESは最低通過レベルであっても、面接の印象が良くて内定をとったということもあるかもしれません。

また極端な話ですが、大学によってはESは事実上ほぼ無条件通過しているという可能性もあり得ます。

本当の内定までのステップごとの評価が明らかになることはありませんし、あまりにもESの例を過信するのもよくありません。
複数のESを見て、客観的に判断するということ、他人のESはあくまで参考レベルにとどめておくことです。

見てもらう場をつくる

ESに関しては、自分だけではなく誰かに見てもらうようにするのが理想です。

自分でいいと思っても、それが企業側から見ていいかどうかはわかりません。志望希望に見てもらってフィードバックをもらうようなことはできませんが、事前に友達に見てもらうということはできます。友達に見てもらってそれでよくないといわれてしまうようであれば、おそらく企業側から見てもよくないものになる可能性は高くなります。

経験としては同じようなものであっても、それを取り上げるポイントであったり、表現力、書き方というところで、優れたものに見えたり、悪いものに見えたりということはあるものです。

自分だけではどうしても客観性に欠けて、これでいいだろうと思ってしまうものです。

第三者にESを見てもらうサービスとして就活エージェントに相談してみるというのもいい方法です。
就活エージェントであれば、企業側ではない第三者としてESを見てもらえたりもしますし、アドバイスももらえます。

エージェントに申し込んだからといって、絶対にそこで就活を進めなければいけないということはありません。また絶対にそこで決まるというわけではありません。

あくまでいろいろな就活ルートの一つとしてエージェントのサービスも上手く使ってみるということです。

就活エージェントについてはこの記事下でも紹介していますので見てみてください。

もしまだ就活まで時間があるのであれば

もしこの記事を見ている人が、就活をするまでに、ESを書くときまでに相当な時間があるというこということであれば、残りの時間は就活を意識した行動をとっていくことをおすすめします。

何も考えず、無意識でただ毎日を過ごすのと、就活では学生時代に力を入れたことを求められるから、その答えを出さなければいけないと意識しながら過ごすのでは毎日の中身が変わってくるはずです。

普段の生活の中でも、こういうことはアピールに使えるなというような細かいことに気づきやすくもなるでしょう。

本番ギリギリになってネタがない人はもう絞りだすしかありませんが、廃段階から意識しておけば結果は変わってきますし、先を意識していた方がより充実した生活を送れるはずです。

まとめ

ここでは、就活のESを書くときにたいした経験をしていない場合はどうしたらいいのかということについて話をしました。

ポイントとしては、大半の学生は実はたいしたことをしていないということです。
それでもなんとかなっているという事実があります。

そして企業側も別にそこまでの経験を求めていることは少なく、人柄を知りたいということがメインになってきます。

考え方次第で乗り切れるものになりますので、これまでの経験の中から上手く膨らませる方法を考えていきましょう。

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