真面目に生きてきて、一生懸命就活も頑張っているけどなかなか上手くいかない。
一方で要領がいい学生はそんなに苦労することもなくさっさと内定を取っているようにも見える。
この違いは何なのか。
就活は要領の良さというのも重視されている活動になるのかなと思います。ここでは要領がいいということ、要領の良い就活方法について考えてみたいと思います。
要領がいいとはどういうことなのか
要領がいい就活生が内定を取る。要領がいいから就活の流れも上手くつかんで内容を取りやすいということになるのでしょうkが、具体的に要領がいいというのはどういうことを指すのでしょうか。
要領がいいの反対の意味合いとしては、ただ真面目なだけということがあります。
就活は真面目に取り組むべきです。
人生の大事なことを決めるシーンですから真面目に取り組むのが当たり前です。
受験で成功していようが今回の就活で失敗してしまってはどうしようもありません。挽回のチャンスがないわけではありませんが、新卒のチャンスを逃すとだんだんと人生が厳しいものになっていきます。
そのことと要領よくやるというのはまた異なる話です。
真面目に取り組むのは当たり前ですが、ただ真面目なだけで就活に勝てるかどうかは別の問題となってきます。
勉強でも一緒で毎日真面目に学校に通っていれば大学に合格できるのかというと、そんなことはなく、たとえ学校の授業を真剣に聞いていなくても、上手くコツをつかんだ勉強をしている人が志望大学に合格できたりします。
就活も同じでただ真面目に一生懸命やるだけではないということです。
要領よく就活を進めることが内定を獲得する近道であるともいえるでしょう。
自己PRで要領がいいというのとは違う話
要領がいいというと、自己PRで要領がいいことをアピールするという人もいます。
これとは全く別の話です。要領がいいというのは企業からしても歓迎されるポイントになりますので、当てはまる人は上手く自己PRを作るのは良いかと思われます。
ただ単に私は要領がいいですというのは、本当なの?と疑われてしまいますので、上手くストーリーをつくることが必要ですね。
今回の要領というのは自己PRで使う性格というものではなく、就活を勝ち抜くための要領という話です。
要領のいい人はさっさと動いて成功してしまうので、むしろ自分は要領が悪いけど真面目だけが頼りだと思っている人こそ考えてほしいというものになります。
一つ一つのことを真剣に、真面目には限界がある
就活に関しては特にそうだと思いましたが、一つ一つのことをすべて真剣にやるということ。すべてを真面目にやるということには限界があります。
またあまりにも気合入れすぎ、思い入れすぎというのは逆に悪い結果を招くこともあるということです。
・自己PRを真剣に真剣に、その企業ごとに合わせたものを頑張ってつくっている。
・志望動機も一社一社オリジナルのものを頑張ってつくっている。・就活説明会、イベントは全力を出して参加している。
・頑張ったけど第一志望にあっさり落ちて立ち直れなくなってしまった。
・真面目に就活しているのに、他のチャラチャラした人が意外と内定をとってしまっている。こんなのは不公平だ。
このような行動をしていると、なかなか上手くいかなくて、悩んでしまって余計に就活が上手くいかなくなるという悪循環となりがちなものです。
別の言い方をすると完璧主義というような要素もあるかもしれません。
全部を頑張ってもダメなものはダメですし、ゲーム感覚で楽しめているのであればいいですが、そうではなく消耗しているような状態に入ってくると、受かる企業も受からなくなってきてしまいます。
余計な悩みを持つくらいであるのなら悩んでいる間に行動した方がいいんです。
自己PRや志望動機を使いまわす
よくある要領のいい方法として自己PRや志望動機を使いまわすという方法があります。
この使いまわすというのも、言葉で言うだけではその程度がわからず人によってバラバラです。
本当にそっくりそのまま全部の企業に同じものを送るなんてことは考えていません。さすがにその企業ごとのアレンジは必要になってくるでしょう。
これは、楽をするというよりは本質的な話になってきますが、就活の軸が決まっていて、自己分析が完璧にできていて、企業を選んで志望動機を決めているのではなく、自分が働きたい仕事が決まっていてそれに合う企業を選んでいるというのであれば、企業によって大幅に自己PR、志望動機が変わるということはないはずです。
そういう企業の選び方も含めて要領がいいと選び方をしているのもあるかもしれません。
一つ一つを真剣に、頭を絞って志望動機を捻りだすのではなくて、最初から決まっているので悩む必要がないということ、さらに軸が定まっている分、説得力も高くなってきます。
企業研究は面接が始まってからでもOK?
企業研究、これはやればやるほど深みが出てきますので、話すときの説得力や熱意が伝わりやすくなります。
薄い情報しか調べていない人と、本当にその企業に入りたくて本気で調べてきた人は、話している内容の濃さが違ってきます。
企業側も最終的にはただ優れた人ではなく、本気で入って働きたい人を採用したくなるものです。その方が入社後のミスマッチ防止にもつながります。
ただし、本当にすべての企業について深く深く調べていく時間なんてあるのでしょうか?
これが意識が高く、大学3年生の頭くらいから企業について深く分析をしている等であればわかります。一部の相当な頭がキレる方々は上手くやっているのかもしれません。
これは凡人にはなかなかできることではありません。
それであれば企業研究をする企業を絞ってしまうということ。
面接に進んでいない段階であれば、書類で落ちてしまうかもしれないわけでそのようなところは浅く済ませておいて面接に呼ばれて初めて深く研究しだすというものです。
それどころか一次面接まではそこまで企業研究をしないという猛者までいるようです。一次面接の選考レベルでは自己PRが上手くいけば、志望動機まではそこまで問われないで先に進むのでこの段階で深くは調べないということです。
かなりの策士だと思います。
もちろん第一志望、志望度が高い企業については本気で調べておくべきでしょう。すべての企業を完璧にするのは難しいものです。
ある程度は割り切りで、今はあえてやらないところを作るのはありなのです。
実際には、そうした手を抜いたところも、行ってみると気分が変わって第一志望に格上げなんてことが起こりますし、一生懸命調べていたところと全然違うところに入社するようなこともありますので、何が起こるか本当にわからないものです。
面接の失敗を引きずらず次へとつなげる努力を
面接で失敗して悪い印象を与えてしまった。
失敗したために選考に落ちてしまった。
このようなことでくよくよしているのもよくありません。
この失敗を凹んでも仕方がないのです。
その企業で失敗したらまた新しい企業で頑張ろうという気持ちでないと、とてもやってられません。
今失敗したという経験があるのですから、次の面接ではそのような失敗をしないということを考えておけばOKです。
最初から上手くいくことなんてありませんので、経験値を積んで次失敗しない、失敗まではいかなくても、ウケが悪い話等があれば次回は話す内容を少し変えてみる。このような工夫の積み重ねが効果が出てきます。
真剣に取り組みすぎて、失敗して立ち直れない、後悔する等は就活においては無駄なのです。
改善できない理由にこだわらない
選考で落ちた理由が改善できるものであれば改善していった方がいいですが、それがもう改善不能なものであった場合、もうそんなことにこだわるのはやめて割り切って次に進むことが大事です。
例えば学歴フィルターに引っかかって落ちてしまうという場合、もう今から大学を入り直すことは不可能です。その大学から採用されない以上、その会社、関連する会社にこだわっても解決法はありません。
経験不足の場合も同じです。体育会所属で成績を上げた人しかライバルにいない、大学時代に多くの実績を上げた人ばかりしかいないところで、同様のことを求められてももう勝ちようがありません。
それを悔やんでも解決しませんし、それで落ちるような会社は仕方ないし、そこは直せないので、業界をずらす、受ける企業を柔軟に変えていくということです。
入りたい企業に入れないのは悔しいことですが、どうしようもないことにこだわり続けても解決しません。さっさと切り替えた方がいいものです。
マニュアル通りの答えをしない
就活セミナーを真剣に受けていたり、就活攻略本、就活マニュアルを真剣に読む人がやりがちですが、マニュアル通りの答え方をしていかないことです。
面接の想定問答集を作るのは大事ですが、本当にありがちなマニュアル本が喜びそうな無難な答えを作りすぎていると、それは簡単に見抜かれてしまいます。
悪いことをしているのではなく、真面目に取り組んで最良の答えを作ろうとしているはずが、いつの間にか、マニュアル通りの答えとなっていて、またこんな回答か・・・と思われるようになってしまっているということです。
真剣に対策するなということを言っているわけではないのですが、馬鹿真面目なマニュアル回答は逆に嫌がられます。
その人ならではの回答を期待していますし、ありきたりな対策で着飾った状態ではない本音を本当は引き出したいわけです。
これもどのように話すかという程度の問題もありますし、どこまで本音を言うか等は難しい問題です。ありのままの自分を言えばいいのかというと、それもまた100%賛同できるようなものではありません。
少なくとも、ああこの学生はマニュアルを見てその通りに答えを作ってきたんだ、と思われないような回答は必要となるでしょう。
実践で練習をしていく
面接でどうやったら上手く話すことができるのか。
これは実践で練習をしていくしかありません。
どれだけ上手く考えていっても実践経験が浅い人は返しが上手くありませんし、面接の態度も上手くいきません。
実践を重ねていけば自然と上手く話せるようになりますし、だんだん不安もなくなってきて、面接の雰囲気もよくなってきます。
実践で練習するには、とにかく企業の面接を受けてみるしかありません。
そのためには練習台となる企業を用意してしまうということ。
これも微妙な話になってしまいますが、いくつかの企業は練習台と割り切って受けてみるのが面接力を磨く良い方法です。
別に悪気なんか感じることはありません。たまたま興味を持ったから来ましたで、受けてみたらなんか違うことがわかったのでやめました、これで何も悪くはないのです。
せっかく受けにきたのに、魅力を伝えきれなかった企業側が悪いということ。割り切って練習台を用意して面接を受けてみましょう。
自信をつけて面接を受ける
真面目にやっているけど面接で上手くいかないという人に共通することとつぃて自身がなさそうに見えるというのもあります。
おどおど感は相手に伝わってしまうのです。
なんだか便りなさそうに見えてしまう、そんな学生が採用されることはありません。
逆に何の根拠もないのに、なんだか自信がありそうに見える人、面接での話もそんなに良いわけではないのに自信たっぷりだし明るそうに見えるという人。
そういう人の方が好まれたりします。
別に実績があることを新人に求めたりを多くの企業がするわけではありません。
知識は入ってから覚えればいいわけですし、学生がやってきたことなんて社会人から見ればたかがしれているものになります。
細かいことはどうでもいいので、自信をもってそれっぽく話す、明るく話すということ。こんなことでも十分面接で合格することができます。
真面目に努力しているのにという言い訳は不要
自分は真面目に努力しているのに、どうして就活が上手くいかないんだ。
口が上手いだけ、要領のいい人が受かっていて、真剣に努力している自分が内定が決まらない。
このような言い訳をしている時点で就活としては違っているんだということを認識するようにしてください。
企業は真面目に努力している人を求めているのか、それとも要領のいい人を求めているのか。
大半の企業においてはそれは後者の方になるでしょう。
真面目に努力をしているのであれば、それをよく相手側に見せるということが必要で、ただ努力をしていますというだけでは失格になってしまいます。
就活からは学校の勉強とは異なり、真面目にやればOKというわけではなく、求められるのは要領です。
仕事だって、真面目に取り組むからいいのではなく、企業に勤める以上利益が出なければそれで終わりになりますよね。
就活をさぼっているのに上手くいくように見える人も、そのさぼりが上手くリフレッシュになって頭が切り替えられているのかもしれません。
適当な企業研究しかしていないというのも力の入れどころと抜きどころのバランスがいいということなのかもしれません。
これから社会人としてやっていく以上、要領をどうするかというのは意識しておきたいポイントになっていくででしょう。
まとめ
ここでは要領がいい就活生が内定を取るということに対して、要領がいいというのはどういうことなのか。
具体的な行動の違いは何なのかということについて話をしました。
一生懸命やっているつもりでも、実は何かが違うのかもしれない。真面目に努力しているつもりでも結果が出てこない。
そうした場合に上手く改善するようなきっかけができればと思います。
どうしても就活が上手くいかないという場合、就活エージェントに相談してみるのも良いでしょう。